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なぜ、最新のビジネス現場では「アートシンキング」が求められるのか?

こんにちは!ナムフォト代表の楢です。こちらのnoteでは、 写真心理学を使った、オンライン型グループコーチングプログラム「miit」や、創造性や写真心理学について情報を発信しています!

今回は、これからの時代にぜひ取り入れたい「アートシンキング」という考え方について、ご紹介していきたいと思います。

アートシンキング時代のはじまり

「アートシンキング」という言葉がビジネス界隈でも一般的になりだしたの、3年ほど前からでしょうか。それ以前は「デザインシンキング」が主流でしたが、これは、3.11の震災以降、急速に広まった考え方です。

P/L(損益計算書)でビジネスの良し悪しを測っていた時代から、大きく風向きが変わった。そう感じた方も少なくないかもしれません。

大きくは、「人口減少・少子高齢」という時代の変化によって、
「物を作れば、売れる(なぜなら、前年度より、購入する人口が増えているから)」
という時代から、大きく転換を迎えた時期と、まさに符合しています。

当たり前と言えば、当たり前かもしれません。

今までのやり方で人間の豊かさが担保されないとなれば、新しいやり方で「豊かさ」に向き合う必要があるわけです。

既存のもの。それはまち、事業、システムなど、復興に何十年とかかるものが震災によって一斉に壊れてしまった上で「これから」を見据えたときに、私たちは、「新しいモノサシが必要」と、気づいたわけです。

この、「人間が豊かになるための、新たな知恵」の内容を、もう少し詳しく見てみましょう。

デザインシンキングって何? アートシンキングって何?


デザインシンキングは、ざっくり言うと「課題解決型」の思考方法です。
「あなたの課題を教えてください」
「どういう状態になれば、ハッピーですか?」

今ある課題と、ゴールを設定して、その間に美しい橋を架ける作業。
「美しい橋」とは比喩ですが、解決策をどう設計し、どう実装しうるかを考えること。それが、デザインシンキングという思考方法です。


それに対して、最近持ち出されてきた「アートシンキング」は、もっとあやふやだったり、パーソナルな部分からスタートします。

「理由はわからないけど、こうしたい」
「強く、願う」

圧倒的な当事者意識や、内発的動機
デザインシンキングとアートシンキングには重なる部分も多いですが、「一人称の感覚」「潜在的な気づき」が、デザインシンキングとの大きな違いです。


アートシンキングがビジネスに必要な理由

なぜ、この「圧倒的な当事者意識」が、ビジネスにおいてそもそも必要なのか?ということを考えてみたいと思います。

「だって、ビジネスって、たくさんの人の負を確実に解決して、たくさんの人の賛同を得て、お金を回すことでしょう?」
「たったひとりの、個人的な想いが、なぜ必要なの?」

それは、「人が減りまくって、世の中の再編集しないと、にっちもさっちもいかない」という課題から、向かうべき最適なゴールが、誰も分からないというのが大きな理由かもしれません。

これまで大きく取り扱っていた「経済成長」というモノサシが機能しないときに、(もちろん、外国時労働者の受け入れや、税制の改訂など、維持するための工夫はする)私たちが目的にするべきなのは、どこなのか?

今いるA地点から、向かう先のB地点が、「予測のつかない領域」であるがゆえに、(ただし、A地点から移動しないと、未来はないことだけは明確)個人の潜在的な感覚を頼りにするほかなしという状態なのかなと。

「私の気づき」が
「私たちの気づき」となった時に、
初めて、世の中にビジネスという形で着地する。

「私」から「私たち」になるためには、
圧倒的に強い気持ちやパワーが働かないと、形にならないことは、容易に想像できますよね。


・・・マイナス面から語ってしまいましたが、
「自分の想い」を起点に思考し、アウトプットし、誰かに影響を与え、感謝されることは、それを成し遂げたときに、この上ない喜びでもあります。


人間は、幸せになるために生まれてきた。
自分を人生の主役に迎え入れてあげよう。

・・・なんか、そういうことを、ようやくたくさんの人が思い出してきたのではないかとも思います。


「AIやロボットの発達により、人間はより創造的な仕事をするようになる」

慣用句のようにビジネス誌の紙面に踊るこの文字は、
「人間は、もっと創造的になれよ。そうしないと、仕事なくなるぞ。」
というメッセージに受け取られがちですが、

つまるところ、

「せっかく人間として生まれてきたのだから、自分として生き、誰かに影響を与え、影響を受け、そういう循環の中で人生を謳歌しろよ。」

という励ましにも聞こえてくるわけです。

あまりに大きなこのテーマを、簡単便利に、取り組みやすくしてくれているのが、アートシンキングです。


アートと、ビジネスと、ライフが重なる時代がやってくる

数が減ったり、増えたり。若い人が減ったり、増えたり。
そんな風にして、圧倒的な時代の変化の波を、作り出しているのも、人間自身だということが面白く感じられます。


これからやってくる、未知の世界を生き抜くために注目を浴びている「アート」。

アート作品とは、それを世界に存在させるために世界そのものを変える新しい何かである。
単にゲームに勝つだけでなく、ゲームそのものを創造しなければならない。
By ハイデッガー

一見、全く違うベクトルを持つ「ビジネス」と「アート」が同じ土俵にのぼり、ゲームで勝つということではなく、ゲームを創造することが「仕事」になるのだとしたら、「わたし」が向かうべき、ベクトルはどこか?

没後評価された画家は、ゴマンといるわけで。
つまり、評価されるか、されないかは分からないけど、それでも絵を描き続けたアーティストがゴマン以上いるわけで。
(事前に、価値判断の予測がつけば、ビジネスに。価値判断ができないものがアートとなるわけなので)

あなたにとって、この「絵を描く」という行為は、どこに内在しているのか?
何に強くロマンを感じ、どんな時間に生きている心地を感じるのか?

こういった思考方法を起点に、ビジネス創造しましょうってことですよね。

ビジネスにおいては、没後評価されるのでは間に合いません。つまり、一生赤字というわけにはいかないのも事実でありまして・・・。

ただし、投資の回収サイクルをもう少し長く捉えたり回収率の見直しをしたり、そういったモノサシの調整も必要かなと思います。


誰も体験したことのない世界がやってくる。
コロナの次は、天変地異が起こるかもしれない。

私たちは、ビジネスをするために、生きているのではない。

生きていくために、ビジネスを活用するんだ。

未来のかくあるビジネスに対しての正解を、誰も持っていないわけだから、
やはり、静かに、自己に問いかける時間が必要かもしれませんね。


私たちのリリースした「miit」は、アートシンキングを誰でも簡単に取り組める≒ 社会に目を向けながら、自身の興味関心を炙り出すことができます。

手前味噌ながら、運営チーム一同、自信を持っておすすめしています!

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