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『NOCEBO/ノセボ』

映画『NOCEBO/ノセボ』を観た。

特にどんな内容かそこまで詳しく知らなかったけど、エヴァ・グリーンの奇妙なポスターを見つけてから観たいと思ってた作品。

エヴァ・グリーンは、なんとも奇妙な役をいつも上手に演じている印象。特に、『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』 (Miss Peregrine’s Home for Peculiar Children)の雰囲気が好きで何度も観たりしてから注目している女優さん。
見かけると鑑賞したくなる。

今回も、上手に演じていて内容にあった人の恐ろしさ。病的になっている人間の役作りを見事に行い上手に演じていた。

この『NOCEBO/ノセボ』という作品。この題名が内容をよく表している。

Noceboとはプラセボ効果とはある意味逆効果の、副作用がでてしまう現象をいう。

プラセボは、効果がない薬や治療なのに効果があると思い込むことで本当に効果が出ること。

その反面、ノセボは薬や治療が精神的に思い込むことで、健康に悪い影響を与えてしまう事をいう。

それだけ信じるということや、精神の状態で実際の効果とは異なる健康上の影響が出るということ。

人の思い込みの怖さ、そして精神的な動きが健康に影響を及ぼす効果を非常によく表現しているホラーだった。

こういうのって科学と関係ないように見えるが、人間の免疫力はストレスでも大きく細胞の働きが変わるので科学的に明らかになっていること。

恐怖心やトラウマ的な経験が精神に影響し、容易に身体に影響を及ぼすことはあり得る。

それは時として社会構造から及ぼされていることもあり得る。映像でいろんな例えがあったけど、全て当事者にとっては事実になり得てしまう。

とても見所があるホラー作品だなと思った。

後から知ったけどこの作品は、前もここでレビューしたVivariumとおんなじ監督なんだなあ。
あの作品も社会風刺がよく効いていたので、そういう特色がこの『NOCEBO/ノセボ』にも活かされていたと思う。

エヴァ・グリーンもとても上手だし、よく出来たホラーなのでおすすめできます!

トレーラーも貼っときますね

英語を学んでいる人は、映画鑑賞も非常に助けになるのでおすすめです。

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