ドラマ『エクスパッツ』

Amazon プライムで、久しぶりにニコール・キッドマンが主演を務めたドラマ　Expats が配信開始された。

ようやく観終わったので感想を残しておきたい。

舞台は香港。そして、題名のExpats のとうり国籍を持たない外国人が香港で暮らしている様子をドラマ化している。

報道を知っている人は、香港は近年において非常に政情不安定だったということは理解しているだろう。そういう時期に、その場所に暮らしている人々(Expats)が描かれていた。

ニコール・キッドマンが演じるマーガレットは、駐在先の香港に同行している米国籍の女性である。

家族みんなで香港に渡ったのであるが、文化の違い、そして当時の不安定な情勢に翻弄されている。

慣れない生活の中、色々衝撃的なことが彼女の周りで起こり精神的にかなり不安定になっている女性である。ニコール・キッドマンはこんな感じの役が結構ハマるなと今回も思った。

当然ながら、観光で外国に短期滞在するのと、外国人の立場で何年も生活するのとでは大きく違う。時として、時代の波にも飲み込まれる。
そんな様子の描写もちゃんとある。

香港の雨模様やマーケットの景色と上手く合わさり雰囲気を出していた。

カメラワークも上手と思った。

マーガレットだけでなく、彼女を取り巻く周りの登場人物やその家族にも時折り話の軸が移り変わり、それでいて複雑に絡み合い展開を盛り上げる。

全体的に暗めのトーンで重い話が続くが、最終的には「家族」の絆や分かりあっている者たちの強い絆に焦点を当てている感じがし、そんなに悪い感じはしなかった。

彼女達にとっての「どん底」を経験しながらも、ちゃんと這い上がる。そんな強さ。
それは、なんやかんや芯が温かい人との繋がりがあったからだと思わせる。

ただただ鬱々とした雨模様だけではなかっと言えるだろう。

登場人物も、色々な文化背景の人達が話に加わるので英語の多様な訛りが聞ける。
時には、英語以外の音も聞こえるので耳の訓練になる。

Amazonが供給するドラマなので、英語学習者には英語字幕をつけれる所も良い点と思う。

全6話で話は完結するので、海外ドラマ特有の打ち切りを気にせず安心して鑑賞できるのも良い。

ドラマというより、重厚な映画のような仕上がりなのもなかなかだった。

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英語学習者は、ドラマを観るのも上達の助けになります。レビューも度々書いてますので参考にどうぞ！

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