見出し画像

メルボルンカップを描いた『Ride Like a Girl』

お休み中に、実話ベースの映画『Ride Like a Girl』を鑑賞しました。

これ、オーストラリアで有名なメルボルンカップという競馬の競争で2015年に優勝した初の女性ジョッキー(Michelle Payne)のお話です。

わたしは、この時ちょうどオーストラリアにいたのでこのニュースはすごく世間を賑わせていたのを覚えています。

と、いうのも豪州は英国の影響がかなり色濃い地域なので、英国で上流が嗜む競馬に憧れが強いのか、とてつもなくこのイベントが盛り上がる

メルボルン住みじゃなくても、関係ないんです笑

お昼から始まるレースの際には、街中ではイベントが開かれオフィスや学校でも特設の場が設けられるほど…

上の方針によっては、シャンパンが開けられたりするくらいです。
それで賭け事も、盛り上がる。(オーストラリア人は賭け事好きも多い。)

私はこういうのは加わらないことに決めてるので、お金出したことないのですが馬を見るのは好き(特にパドック)なので、大きなスクリーンで観たこともあります。

少し前になると、百貨店にはドレスや豪華な帽子が並び始め稼ぎどきになる雰囲気。

当日には、普段穴空いたくらいボロボロの服装の人でもかなり着飾る場合もあります 笑。

なんとなくだけど、ただ普段飲めなくてもこの日とばかりに昼間っから飲む口実の人もいそうな感じもします。
賭け事も加わって恐ろしいくらい酒癖が悪くなる人もいるので近づかない方がいいかなって場所もまあありましたね 汗。

と、いうことでまとめると国民の盛り上がりは激しいってことです!

このメルボルンカップは、毎年11月の第1火曜日と決まっているのでちょうど明日。タイムリーな話でした。

ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、この映画はものすごくオーストラリアをよく表している。雰囲気を知りたい人に良いかなと思いました。

オーストラリアは発展してるように見える人もいるかもしれないけど、まあまあ田舎でかなり古臭い考えの人も多いのです。

女性がそれなりに認められるのはすごく大変な場も多い。だからこそ、みんなすごく気が強い。

彼女が優勝した時は、特に女性達がすごく喜んでいたのを覚えています。彼女の活躍から鼓舞された人も多いんでしょう。

そんな当時の雰囲気もよく思い出しました。

彼女自身、とても苦労人で簡単に優勝できたわけではない。その過程も描いてあってなんか泣けてしまいました。

あと、家族のあり方についても考えさせられる。

彼女の一家はみんな子供達はジョッキーになっている。ある意味、産まれた瞬間から運命が決まってしまっているのです。

彼女にも、父親が徹底的に教えているのです。

他の選択肢なんて、あの隔離されたような環境ではあり得ないかなと…

きっと家族が好きでなければ、運命を呪ったり憎んだりするだろうし逃げていきたくなると思う。それで傷ついて苦しみを感じると思います。

けど、境遇にはものともせず、彼女自身も馬に乗ることが大好きになり闘争心も芽生える。

きっと父親がすごく好きなのだろうな。
家族の雰囲気が暖かいんだろうなとかちょっとそれは羨ましくなった部分。

意外とそういう単純な所で、人生決まるのかなとか色々考えました…

見方を変えたら馬も産まれた瞬間から競走馬の道が決まってしまっている。

ジョッキーと馬ってどこか似てるんですよね。

そういえば、私の祖母の家が昔馬主やってて馬のことを良く知ってたのですけど、世話をよくしてくれて愛がある人間を馬はちゃんと観ているって聞いたことあります。

野生に近い動物は、とても感覚が優れているので何か感情に穴があると見透かされてしまう。決して上手く乗れないと。そういうエピソードもいくつか…気をつけないと、簡単に怪我させてくるとか恐ろしい話も…とても利口なんです。馬は。

馬とジョッキーの信頼関係が成り立たなければ、決して速く走れない。

お互い似た境遇なので、なんとなく通じ合うのも彼女の場合はあったのかなと思います。

あとは、相性とかもあるでしょう…
難しそうですね……

だから、私は馬とジョッキーが一緒に歩いてる姿の観察が好きなんです。微笑ましい感じとか、似てるとか発見すると単純に和みます。

この映画の主人公ミッシェル(Michelle Payne)と馬の間にもなんか独特なオーラが伝わっていてホッコリする感じになったのも思い出した。

映画の描写にもあったけど、現場を見ない結果だけの追究をするバカものはどこでもいるんだなと改めて。

出会いとか理解者とかはすごく重要で、それを体現しているのも良いところというか色々考えさせられました。

良い話だなと素直に思えました。

オーストラリアの雰囲気とか文化は以外と英国式な部分も多く、このように競馬好きが多いのもメルボルンカップですごくよく分かります。

なかなか上手く描いている良作でした!

2023年は、明日11/7(火)がちょうどメルボルンカップなのでタイムリーな話題として競馬について書きました。

馬に興味ある人もない人も、ドラマ要素が強いのでみやすい作りの映画が『Ride Like a Girl』と思います。もし良かったらどうぞー

映画レビューいろいろ!




私がやってる『EG英語カウンセリング』

個人に合った方法で英語力を向上させるお手伝いを致します。

完全マンツーマンオンラインで、英語学習の悩みを解決に導き、最大限能力を引き出していきます

英語が本気で使えるようになりたい人のサービス

私自身の海外経験に基づき様々なアドバイスも可能です。

詳しくはこちらへ

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?