見出し画像

「絶対」言わないの罠

この表現は日本でよく習うけど「絶対」言わない。ネーティブはこう言う。この表現が自然な表現……などなど挙げればキリがないほどにこういう発言が見つかる。

私はしょっちゅうモヤモヤしてしまっている。同じような気持ちになっている人も、きっと可視化され難いだけでもっと沢山いると思う。

今日も、たまたまTwitterのおすすめ欄を見てたら、日本ではHow are you? にI’m fine. と答えるように教えているけれど、実際はそうは言わないというものを見つけてモヤモヤしている人を見つけた。とても気持ちが理解できる。

(これはお決まりと言ってもいいほど、よく見るんだよなあ 笑)

私はよくHow are you? そして、その他の表現でも、その場の状況や文脈で判断して答え方は変化させるべきだから、“これはこう”と暗記するのはおかしなことだとずっと言っている。

How are you? の返答は、

I’m fine thank you, and you?
Good ! Thank you!
How are you?
Beautiful weather! I’d love to go outside.

もう数えきれないほどの返答がある。ここには書ききれないほどに…。
相手、状況、環境、会話の文脈でいくらでも答え方はあるのが事実。

だから、またそんな事言ってる奴いるのか?と呆れてしまうし、本当の話だと信用して暗記してそれが自然な表現だと思い込む人がいると思うと頭が痛くなる。

英会話を自分で習得しようとしている人は、日本の教育だけではダメだ。自分でそれ以外に努力しなけりゃと思っているから、その他の情報に手を伸ばしている。
そんな時に「日本ではこう習っているけど、実際はこう」とか、「日本ではこう習っているけど、ネーティブスピーカーはこうしか言わない」とか言われれば、日本教育を暗に否定している表現に反応して無条件に信じやすくなるんだろう。

しかし、日本の英語教育は使いこなすための部分が欠如していたり、どうしたら使えるようになるのかの部分が抜けてるだけで、知識的な部分(英語表現、文法)は高度な事を教えていて大きな間違いを教えているわけではない。

知識を詰め込むだけ詰め込んでも使い方が下手になったり使えない人が出来てるだけで、知識が変な事はない。

けど、ネーティブスピーカーは「絶対」言わないの罠にハマる人は、そこに気づかずにまた自然と言われる表現を暗記している。
そして、正しいいつか使う可能性がある表現を捨てている。
実際、その捨ててしまった表現を使う機会が訪れても、気づかず自然と思い込んでいる表現を使い恥をかくか、戸惑って固まるかどちらかだろう…。

英語圏で英語で育てられた人は英語を話すことができる。英語を話すのは当たり前で、特殊スキルでもなんでもない。

英語を話せても、頭が良いとか教養があるとか知性があると決まった訳でもない。

バカで物を知らず狭い知識しか持たない偏見を持った人間かもしれない。それでも英語圏の人なら英語を話している。

日本人で日本語話している全員が頭がよく教養があって知性があるだろうか?

人によるだろう。

そう考えれば、表現方法が乏しい人がいても何も不思議ではない。

この表現は日本でよく習うけど「絶対」言わないなんて、日本人であれ外国人であれ言ったら恥ずかしいと思う。

「わたし教養がないですよ!バカですよ!」と自己紹介している感じだ。

ぜひ、英語学習している皆さんは「絶対」言わないの罠にかからないでもらいたい。バカの入り口だ。

どれを言わないかを学習させられ、そのように操作されてるだけだ。ここを治さない限りは、使いこなせるようにはならない。

もっと頭を柔軟にし、相手や環境や状況を見て応対する必要があるからだ。言葉はそういうものだろう。

フォーマルな場で、酷く砕けた言葉を使ったり、その逆でみんなで楽しく雑談してる時に、学術的な文章を読み上げているような話し方をする人がいる…。

多分、例文があるんだろう。
それって会話だろうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?