見出し画像

断食が親しまれる理由

英語圏に住むと、断食(fasting)をしている人は案外と珍しくありません。しかも、あんまり食べない人がいても大体の人があまり気にせず、受け入れている感じ。“私も断食しよっかな”みたいに軽い雰囲気で受け入れられている感じでした。

私は、それがきっかけで、

断食が親しまれる理由が、何かあるのかな?

と考えるようになりました。

断食は、一時期はダイエット効果があるとか言われていましたが、効果を出すのは長期間の調整が必要なため、上手くいくのは難しいらしいです。けれど、一定期間食べない時を設けると、内臓の休憩になり、一定のデトックス(解毒)になることは分かってきています。

私も、食べない時を作るのは割と好き。お腹が特に空かない時は、デトックス目的で断食をします。身体が軽くなって、調子が良くなるのが実感できるから好きになりました。

断食が親しまれる理由は、もちろん健康目的もありそうですが、それ以外にもある。

英語圏の人は食を抜くことに躊躇しない人が傾向として多い感じがする。色々な人と話している内に、このfasting というのは、元を正せば宗教的な儀式の意味があるのも知りました。

食を抜くことで、起こった身体への現象が科学がまだあまり分かっていない時代は、神秘的に感じた人々がいるのでしょう。

英語文化圏で、抵抗なく断食を行う人が、ローマカトリック系を信仰していることも多いです。彼らは、一定期間水しか飲まない期間を作ったりもするし、期間を設けて肉から完全に離れたりもします。

金曜日に禁欲を設け、魚しか食べない日を作る。
Black Fast と呼ばれる日には、少量の一食しか食べず動物性食品からは完全に遠ざかるという感じの習慣があるのです。これは、この事を知らない人達からは、ベジタリアンに見られるのかもしれません。けれど、彼らにとってはただの文化的習慣を過ごしているだけなのです。実際は、定められた禁欲日以外は、断食しない人と全く同じ食生活という場合は多々ある。

他にも、宗教を背景とした断食はあちらこちらで見られます。

食べることは大切な日常活動。なので、過度に疎かにし過ぎては良くないですが、断食には健康に良い面もあり、中には宗教を背景とした文化的習慣から行っている人もいることは、頭に入れておいた方が良いでしょう。

そういえば、この映画も断食をテーマにしたものでした。これは極端になり過ぎた例。

私達が親しみやすいエンタメ作品にも、英語圏のものに宗教的意味が隠れているものも多いです。文化背景を知ると、内容がわかります。

宗教を背景とした文化的意味を知ることは、コミュニケーションにも、役立ちます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?