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資格を味方につけてキャリアを輝かせる方法6/6ー資格取得「後」の資格の活かし方とは?

これは100%言えます。資格を取得しても、キャリアに関する悩みや不安、不満は消えません。

私、実はこれに資格勉強してるときから気づいてました。きっとがむしゃらに頑張れる今の方が楽しいのかもな、とも思ってました。

せっかくあんなに頑張って勉強したのにこんな感じかって思うんだろうなと思ってました。ただこれは、その資格が悪いというよりは、人間ってそういうものだから、という方が正しいと思います。

だからこそ、私は取った資格を本当の意味で武器にして、自分らしいキャリアをつくっていくにはどうしたらいいだろうか、を本当にめちゃくちゃ考えたし、相当な試行錯誤をし続けました。

誰も通ってない道を切り拓こう、という覚悟でいました。たくさんの試行錯誤の果てに、今があります。資格取得後に自分らしく生きるには、資格取得のための努力に匹敵するほどの、いやそれ以上の努力が必要だと思っています。資格を取ったその後を考える意味を書いてみました。

資格でなくても、持っているものを、どうしたら自分の武器に変えられるのかを考えることは大切なことだと思います。いったん全6回の最終回です。読んでいただきありがとうございました!

VOL.6 資格取得「後」の資格の活かし方とは?

資格を通じてキャリアを考える全6回の連載コラム。最終回のテーマは「資格取得後」。資格取得して“一丁上がり”なんかじゃない。資格を本当の意味で自分の武器にするには。

資格取得後の「こんなはずじゃなかった」

私は自分が取得した司法書士という資格にそんなに思い入れも夢もなかったのですが、それでも働いてみたらギャップはたくさんありました。仕事への違和感やこのままでいいのだろうかと葛藤をたくさん味わいました。司法書士の“一般的な”働き方が、自分と合っていなかったのだと思います。それでも仕事を好きになりたかったし、法律の知識や資格を活かしたかったので、もがいて多くの試行錯誤や挑戦をしました。企業の法務部に転職したり、司法書士業務“以外”をさせてくれること、を条件に大きな事務所に転職したりもしました。転職活動では「そんな事務所はないよ」と言われもしましたが、それでも諦めなかったおかげで、最後に勤めた事務所では、望んだ仕事をたくさんさせてもらいました。

資格取得後の新しい働き方をつくりだしたい

システム開発、セミナー講師、イベント運営、執筆…資格が活きるけれど、一般的な資格業務でないこと。たくさんさせていただきました。NHKに司法書士として出演したのもこの頃。仕事は楽しく充実していましたが、純粋な資格業務をしていないと「資格がもったいない」と言われることもありました。私的には「え、なんで?」という戸惑いしかなかったです。自分だからこそできる仕事をしているのに、と。司法書士を続けるなかで、同じ悩みを持ち、司法書士を楽しめていない人、辞めてしまった人にも何人も出会いました。本来は、資格を取ったからってそれだけしなくちゃいけないわけじゃない。資格業務以外をしたっていいし、新しい挑戦をしてもいいはず。資格を持ったまま、自由に挑戦できる社会にならないかな…そう思いながら当時勤めていた司法書士事務所の広報ブログを始めました。キャッチフレーズに使ったのは、Create a new working style as a Shihoshoshi.(司法書士としての新しい働き方を創り出す)という言葉。私は資格取得後に、自分にあった働き方を探すことこそ人生を豊かにするために大切なことだと思っています。

資格は人生とキャリアを充実させるツール

司法書士の資格を最大限活かす、とはどういうことだろうか。ずっと考えて出した答えは、「資格は武器である」でした。例えば私はあまり司法書士っぽく見られなかったので、そこをおもしろがって「これやってみる?」と声を掛けてもらえることが多くありました。これは資格を持っていたからこそ生まれたギャップ。資格業務をする、というのはストレートな武器の使い方かもしれないけど、こういうギャップを活かしてなりたい自分を手に入れることだって、資格を武器にしていることになる、と思うようになったのです。資格はあくまで自分が望む人生やキャリアを手に入れるためのツールに過ぎない。この武器を使ってよりよい生き方を手に入れることこそ大事なことだと思うのです。

資格を本当の意味で武器にして道を切り拓く

私は仕事で知り合った経営者に多くの刺激を受け、起業やビジネスの最前線で働くことに興味を持つようになりました。そして、雑誌の企画で出会ったブランディング会社に転職し、そこから新たな可能性が広がりました。刺激を受け、憧れた“経営者”に自分もなりました。資格があったからこそ私は今のキャリアにたどり着いたと思っています。大切なのは、資格を取ったことを活用して次のキャリアを築くこと。資格に限らず自分の能力や知識、経験を最大限活用してよりよい人生を手に入れること。私は現状に満足できない時代も、自分にあう、楽しい働き方が絶対あるはずだと、しぶとく諦めませんでした。今が望んだ人生でなくても諦めずに欲しいものを追い求めて欲しい、それが私の願いです。私もこれからもそうやって生きていきたいです。この連載がなにかのきっかけになり、みなさんのキャリアが今よりずっと輝くこと、さらにすばらしい人生となることを祈っています。

原三由紀 MIYUKI HARA
株式会社トレブル代表取締役/司法書士
大学卒業後、システムエンジニアとして就職。手に職をつけたいと合格率2.8%(当時)の難関資格、司法書士の取得を目指す。派遣で働きながら専門学校に通学。3回目の受験で合格。司法書士を6年経験した後、2014年よりブランディング会社に秘書としてジョイン。2022年10月独立。現在、中小企業向けのブランディング事業、100%天然香料を使用した香りによる空間ブランディング事業等を行っている。転職経験が豊富でさまざまな業種・勤務形態での経験アリ。転職のたび仕事内容・収入面ともにキャリアアップし続けてきた。独立後は、副業として司法書士業務も再開。「やりたいことは全部やる」をモットーに、自己の多様な経験とスキルを最大限に社会へ還元できるようキャリアを磨き続けている。

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