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資格を味方につけてキャリアを輝かせる方法 番外編3/3ー「今の仕事を辞めても生きていけるか」を自分に問う

最終回3回目の格言はこちら!

自分の道を進む人は、誰でも英雄です。

-Hermann Karl Hesse-

番外編の最終回なので、当初の6回の連載含めての最終回ということで、私が本当に本当に伝えたいことを最後に書きたいと思います。これは私が読んでくださる方に説教くさく伝えたいことでは決してなく、私自身が自分にいつも問いかけながら生きてきたことです。そして今も自分に問いかけ続けていることです。

キャリアはきっとどんなに大成功を収めても、逆に大失敗をしたとしても、どこかで「はい終わり!」が来るものではないと思っています。私も今のキャリアにいろんな試練や試行錯誤を繰り返してやっとたどり着きました。でもそれでもここはゴールではありません。

不可抗力でなにか仕事を継続できない状況も来るかもしれない。自分のミスで継続しがたい未来を引き起こすかもしれない。今の仕事で生きていけなくなった時に、それでも自分はなにかで働き、お金を稼ぎ、生きていけるだろうか。そう自分に問い続けていくことが生きることだし、人生だし、キャリアを築くと言うことなのではないかと思うのです。

終りが来ない自分の道を歩み続けること、そんな私の思いを書いてみました!ぜひ最後のメッセージ受け取ってもらえたら嬉しいです。

VOL.3 「今の仕事を辞めても生きていけるか」を自分に問う

資格を通じてキャリアを考えるコラム。好評につき延長戦でキャリアと生き方を考える全3回の番外編コラムをお届けします。最終回は依存しない自分らしい生き方について。

あらためて仕事の意味を問われたコロナ禍

この連載を通して、資格取得を含むキャリアの築き方についてお伝えしてきました。いろいろな職種・職場を経て私も今がありますが、その過程で私も当たり前のように悩んだり、迷ったりしました。そしてこれからも迷いが一切なくなることはないのだと思います。日本では2020年から始まったコロナ禍で、働き方・生き方が変わった方もたくさんいると思います。あらためて仕事の意味や自分の生き方を問われた期間でもあったのではないでしょうか。私自身コロナ前は、年間出張約250日で全国を飛び回っていましたが、コロナ禍では東京でリモート勤務がほとんどの生活を送りました。さまざまな働き方をしている人に会う機会が増え、それもきっかけとなり独立することを選択しました。大手企業でリモート勤務の方、フリーランスの方、本業と副業いくつかの仕事を兼任している方…働き方がますます多様になっていることを実感します。

今の仕事を辞めても生きていけるか?

私がいつも意識しているのは、“今の仕事を辞めたとしても生きていけるかどうか”です。人にもモノにも環境にも依存しないように、というのがモットーなのでことあるごとに考えるようにしています。もともと資格取得を目指したのも、手に職をつけて、どんな状況になっても生きていけるようにしようと思ったのがきっかけです。今自分がもっている知識や能力は、この会社でなくても、別の環境、仕事でも使えるものだろうか? それを考えることは、たとえ今の仕事を続けていくとしても大切なのではないかと思います。年功序列・終身雇用が当たり前の時代には、特定の会社で生きる能力さえ持っていれば、重宝され安定した生活が送れたかもしれません。今は、自分が同じ会社にいられるか否かのみならず、その会社自体がずっと継続する保障もありません。個として生き残っていけるか、その観点で自分の仕事スキルを見ていくことが大切ではないかと思います。

仕事にも他人にも依存しない生き方&働き方

「依存しない」ということに私がこだわるのは、自分自身の家庭関係に由来しています。両親の不仲を見て、子どもの私はずっと「早く離婚したらいいのに…」と思っていました。母がずっと離婚できなかった理由が、経済力がなかったことでした。女性でも自立して何にも依存せず生きていけるようにならなければ。やりたいことをやって自由に生きていくためには自分で稼げる力が必要。今の私があるのはそう思った過去の影響です。家族という関係でもそうですが、それが会社や組織に置き換えても同じことが言えると思います。そこにしか居場所がないと思うと、嫌なことを我慢したり、無理したりしなくてはいけないこともあると思います。いざとなったらどんな会社でもやっていけるし、起業だってできると自分を信じられれば、自分を失わずより自由に生きられるのではないかと思うのです。

挑戦できる土壌を自分で自分に用意する

よい言い方ではないですが、資格取得は自分が挑戦する“保険”になります。私は資格を取ってから、いざとなったら司法書士に戻れる、そう思えるからこそ思い切って生きられるようになりました。実際に独立後は、司法書士の仕事が経済的不安を払しょくしてくれる、収入源のひとつになっています。結婚・出産・育児と仕事を中断せざるを得ない場面が来やすい女性には資格取得はやはり悪くないアイデアだと思います。ちなみに母の後日談を。15年以上の専業主婦から一念発起。自立のために仕事を2つ掛け持ち、離婚して私と姉を大学まで卒業させました。母は私の反面教師となっただけでなく、何歳からでも人生を仕切り直して輝くことができるというお手本でもあります。70歳を超えた今でも正社員として現役で働いています。私もまだまだ挑戦を続けていきたいし、その時々にふさわしい生き方と働き方の最適解を探し続けていきたいと思っています。ともに素敵なキャリアを築いていきましょう!

原三由紀 MIYUKI HARA
株式会社トレブル代表取締役/司法書士

大学卒業後、システムエンジニアとして就職。手に職をつけたいと合格率2.8%(当時)の難関資格、司法書士の取得を目指す。派遣で働きながら専門学校に通学。3回目の受験で合格。司法書士を6年経験した後、2014年よりブランディング会社に秘書としてジョイン。2022年10月独立。現在、中小企業向けのブランディング事業、100%天然香料を使用した香りによる空間ブランディング事業等を行っている。転職経験が豊富でさまざまな業種・勤務形態での経験アリ。転職のたび仕事内容・収入面ともにキャリアアップし続けてきた。独立後は、副業として司法書士業務も再開。「やりたいことは全部やる」をモットーに、自己の多様な経験とスキルを最大限に社会へ還元できるようキャリアを磨き続けている。

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