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沖縄離島めぐり③〜西表島の夜明け〜
はじめての八重山諸島。石垣島、西表島、竹富島へ。
透き通る海、星やマングローブ林…離島だからこそ見られるもの、その場所で流れている時間、風、匂い。
ひとつひとつを体感したかった。
そして実際に、この旅で奇跡みたいな出来事をいくつも目にすることとなった。
前回はこちら…
旅行2日目、西表島。
星砂の浜をあとにして西表島で宿泊するホテルに戻った私たちは、夕食の時間まで近くの月ヶ浜へ。
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静かに夕陽を眺める人たちと共にゆったり時間を過ごした後は、夜ごはんのビュッフェへ。
そこでは泡盛カクテルを作ってもらえたり、その土地の野菜で洋食に仕上げた料理など、楽しい夕食の時間を過ごした。
特に、冬瓜のピクルスを初めて見てその美味しさにはびっくりした。ピクルス液に昆布が浸かっているところが肝なんだろう…夏が来たら家で真似してみたいなぁ。
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(褒められたので記念撮影)
夕食の後、部屋で少しのんびりした後は月ヶ浜で夜中の星空ウォッチングをするために早々に寝る準備。
午前4時頃の月の入りを狙って浜辺へ行き、その時に運良く雲が晴れていれば綺麗な星空が見えるはずなのだ。事前にフロントで懐中電灯を借してもらい、ビーチ用の椅子も使わせてもらえる事を確認。
あとは雲行きだけ…。最近は雲が多いから星が見えるかどうか…と聞いていたので、お願いだからどうか晴れてーと想いながら眠りについた。
…午前3時半、セットしていたタイマーが鳴る。
眠ってる二人を起こさないようそっとベランダに出る。
空を見上げると、、、空は見事に一面雲。
首を伸ばしてどの角度から見ても雲、雲、雲。
悲しく響くフクロウと思しき切ない鳴き声。
でも諦めきれず15分後にタイマーをセットして二度寝。
15分後。二度目のタイマーを止め、半ば諦めながらもう一度ベランダに出るも、変わらず真上の空まで一面雲。
頼みますよーと首を伸ばすとホテルの屋根の方に雲の切れ間が…見える…?
月が沈むまでまだ時間はかかりそうだから…、もしかするとこれから星が見えるかも…
親友を起こし、親友の娘ちゃんも着替えて準備(えらい)して、用意した物を抱えて浜辺で月が沈むのを待った。
浜辺には他に誰もいなくて、私たちだけの空間に。
そして少しずつ雲が晴れていく。
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月が海に沈む瞬間、赤く燃えるように強く光を放った。
人生で初めて見る光景だった。
そして空の方はというと、30分間くらいだろうか…雲がすっかり晴れて、それはもう溢れるほどの星々を見ることができた。流れ星、人工衛星もいくつも見えた。それと、北斗七星が驚くくらい大きく見えた。
目が慣れるごとに見える星の数が増えて、星同士の遠近感も感じるほど。
本当に感動。諦めなくてよかった。
午前6時前になる頃には空が白んできて、星は順番に隠れていった。
この光の奥にあれだけの数の星が隠れてるんだと思うと、夢を見ていたような気持ちになった。
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