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【ヴィッパッサナー瞑想vol.2】沈黙の浄化作用。

おはよう、こんばんは、ナマステ。

前回、ヴィッパッサナー瞑想の感想を書きましたが、今回はその続き。
沈黙の浄化作用について綴ってみたいと思います。

前回の記事をまだ読んでない方はこちらからどうぞ。


「10日間の瞑想で、何かが大きく変わったか?」
と聞かれれば、自分としてはまだ変わっていないと思っています。

瞑想については、前回も書いたように、実用的な方法を授かって一歩っを踏み出したところという感じ。

ただ、心はかなり浄化されたように感じます。
それは瞑想ではなく、10日間の沈黙によって。


ここでいう沈黙というのは、だた声を出さなければ良い、ということではありません。
他者とのコミュニケーションを一切取らないということです。

筆談も禁止。
ボディランゲージも禁止。
アイコンタクトも禁止。
目は口ほどにものを言いますからね。

なるべくお互いに目を合わせないようにしながら過ごしたので、最終日に沈黙が解禁されたとき、
「あぁ、この人はこんな顔をしていたのか」
と、自分の隣に10日間座っていた人を初めて認識できたほどです。


他人に対してだけではありません。
スマホ、読書、何かを書くことも禁止です。
ネットサーフィンや読書も、著者とのコミュニケーションだし、何かを書くことは自分とのコミュニケーション、というわけですね。

瞑想だけと、逃げずに、真剣に向き合います。



10日間の沈黙の感想。
簡潔にいうと、
人生でいちばん、心が穏やかで平和な日々でした。
風のない湖面のような、波のない穏やかさを感じ続けていました。

他者からかけられた言葉や表情によって、良くも悪くも感情を動かすことがない。
自分が発してしまった言葉に対して、「ちょっとまずいこと言っちゃったかな」「うまいこと言えたな」なんて後から何度も考えることもない。

私たちの日常生活では、常になんらかの形でコミュニケーションが発生しています。
その度に、喜び、悲しみ、怒りなど・・・たくさんの感情が生まれています。
心は常に波立ち、その場だけではなく、もう必要ないはずの後になっても波紋は波紋を呼び、私たちを「今」から引き離してしまいます。


けれど、ヴィッパッサナー瞑想での10日間の間は。
目に入るのは、緑の木々、青い空、白い雲。満天の星空。
聞こえるのは、虫の声、鳥のさえずり。
指導者による詠唱と講話。

波の原因を生み出さない生活で、心はだんだんと静まってきます。
次第に波が減っていき、湖の底がだんだん見えてくるんじゃないかと思える。
これは、すごい浄化です。


それでも、瞑想を始めようと座った途端に、過去の記憶から出てくるものや、未来への想像によって生まれるものがぐるぐると踊り出して、思考は止まないのですが・・・(苦笑)

浄化を続ければ、これもきっと、静まっていくはず。


普通の生活に戻っても、今、
何を話しているのか?
何を聞いているのか?
何を読んでいるのか?

その言葉に意識的になり、それによって生まれる感情のプロセスに常に気づいていくことができれば、穏やかで、クリアな心でこの瞬間を大切に過ごすことができるんじゃないかな、なんて思います。



ヴィッパッサナーの感想は、もう少し続きます。

それではまた次回。


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