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「博士の愛した数式」感想


「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた―記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。       「BOOK」データベースより


とても純粋な気持ちにさせてくれた。「僕の記憶は80分しかもたない」という人とどう交わっていくんだろうと、読み進めた。数式を語る博士の言葉一つ一つが柔らかな温度を持っていて、日常を色付かせたり、確かに繋がっていくものがあると感じさせてくれた。

p.s.過去ツイ転載7冊目。
登場人物がそれぞれの形で思いやり、慈愛に満ちた作品。映画も大好きで何度見ても良いものは良い。

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