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【友人インタビュー】人生初の英語圏!母と私の親孝行ハワイ旅

私の友人の中でも、とくにお母さん思いで愛情深い女性である、まゆさん。

私達は共通の友人の結婚式で出会い、そこから親密に。なんと6時間通話したことも......。今回はまゆさんに、お母さんとの初のハワイ旅についてたっぷり語っていただきました。

(彼女は京都弁を話します。本文では彼女の空気感をお伝えしたいので、あえて標準語にはしていません)。

プロフィール
まゆ

京都府出身。趣味は美容とドライブ。韓国は6回渡航経験あり。好きなアーティストはMr.Children。

旅の目的

この景色を見るために

今回のテーマは親孝行。母との海外はこれで4回目かな。今まで行った国は台湾、韓国のみ。母はYoutubeとかを見てハワイに憧れていたみたいで、5年前くらいから死ぬまでには行きたいってずっと言い続けてて。それで2020年の5月、飛行機とホテルを予約した矢先に、まさかのコロナ禍よ。ホテルが休業するから返金しますって連絡が来てさ。

その時は料金も今より安くて、ハワイでは有名なハレクラニとリッツカールトンのホテルを2泊ずつと、往復の飛行機はJALで、大体1人20万ぐらいやったかな。

でも今回は円安やし、飛行機はJALやけどホテルは少しランクを下げることにして。4泊とも同じホテルで 1人33万ぐらい。コロナ前は1人20万やったのが、今回はホテルのランクを下げて1人33万。10万くらい違うっていう(笑)。

まあそういう経緯があっての、今回はリベンジやったから。ほんまに行けてよかった。

ハワイへ出発

緊張の瞬間

旅行日程は4泊6日。今回は遠くの国やし、ゆっくりしたいなと。まず時差は-19時間。飛行時間は行きが 7時間で帰りが9時間やから、2日はかかるしな。

閉所恐怖症やからか私は飛行機が苦手で、飛行時間は片道3時間が限界。でも飛行機はまだ広くて立ち上がれるから、狭さ的には大丈夫かも。なんで鉄の塊が飛ぶんやろうっていう、その怖さの方が大きいかな。でももう行くしかないから、別に墜落しても親と一緒やしいいわって覚悟を決めて乗った。

乗ってる最中は揺れが少なくて快適やったけど、母も私も若干は酔ったかな。CAさんがジュースとか運んできたりするからさ、何が来るのかを見逃したくなかったし、そういうのが気になって全然寝れんかった。

15分ぐらい目を瞑ってとかはあったけど、 爆睡はしてないっていうか。帰りも寝たのは9時間中、30分ぐらいかな。だから、ハワイでは毎日夜10時には寝ててん。めちゃくちゃ健康的。

ハワイに到着

ダニエル・K・イノウエ国際空港

飛行機から降りて保安検査場へ行くときに、外の空気がぶわって入ってきて。それで一気にテンションが上がってさ。「ほんまにハワイに来たんや!」みたいな感じで、思わず母と目が合って。その興奮を共有できたことがまず嬉しかったな。

ハワイの空港って、 日本とは違って開放的でさ、アウトレットや水族館の入口みたいに、ちょっと外の空気も入ってくるような感じの作りで。 温かさと湿気が混ざりあったような雰囲気がちょっと沖縄に似てるなと。私が行った時は天気が良くなくて湿気が多かったから、少し汗ばむ感じはしたけど、 本当のハワイはたぶんもっとカラッとしてるんやと思う。

ハワイに着いた瞬間に、首にレイ(花の装飾品)をかけてくれるんかなって期待してたんやけど、それがなかったのは残念やったかな。

アジアしか行ったことがない私にとって、やっぱり黒人のTHEアメリカ人みたいな、アジア人じゃない外国の人がいっぱいいるのを見るのは初めてで。だから入国審査の列に並んでる時は「(海外ドラマの)24に出てくる人や!FBIみたい!」って感激してた(笑)。

ハワイの治安

あまり治安がよろしくないエリア

ちょっと様子がおかしいなっていうのは、ホームレスっぽい人ぐらいやったかな。全体的には平和な感じ。

ハワイでは歩きながら携帯を触るのは条例違反らしくてさ。だから立ち止まって、色々と調べてたわけ。そしたら雑巾の匂いがしてきて。なんか臭いなと思いながら調べてて「さあ、行こう」と思ってパッと前を向いたら、目の前に真顔でホームレスの人が立ってて!とっさに避けたけどあれは怖すぎた。まあ、そしたらまた歩いていかはったから、結局は何もなかったんやけどな。

遅くても9時半にはホテルに帰るようにしてたし、人が少ないところにも行ってないし。そこまでとくに怖いことはなかったわ。

円安の影響

初めての米ドル

ただでさえハワイは物価が高い上に円安やから、ほんまに全部が日本の約3倍やったな。

日本やったらどこのカフェ行ってもさ、アイスコーヒーってだいたい500円ぐらいやん。それが1,500円って感じ。ちょっといいレストランに行ったら、パスタとピザとコーヒーで、2人で14,000円とか。そういうところはチップ代も最低18%やし。だってさ、丸亀製麺が1,200円とかやで。日本やったら5、600円ぐらいやん。私は食べてないけど、すっごい並んでた。

ほんまは日本からどん兵衛を持って行こうと思ってたんやけど、ポークエキスが入ってたらあかんみたいやったし、やめて。スーツケースには2Lまでしか入れられへんかったから、持って行ったのは炭酸水とか、550mlのペットボトル飲料3本だけ。コンビニで買うのも高いしさ。やっぱり持ってってよかったわ。

コンビニはワイキキの街中にはちらほらあって。ABCマートっていう、日本の靴屋さんのABCマートとはまた別のコンビニみたいな感じのところとか。そんなに見いひんかったけど、セブイレもあったかな。

最高のブランチ

ついに夢が叶った

とくに印象的やったのは、母が1番行きたかったハレクラニ(私達が泊まれなかった高級ホテル)のサンデーブランチへ行けたこと。オーキッズっていうお店なんやけど。

実はそこへ行くために、わざわざ日程を変えてんか。最初は5月のGW明けの週末に飛行機とホテルを予約してたんやけど、もうサンデーブランチの予約は埋まってたし、日にちをずらそうかって。

それで実際行ったらさ、ピアノ演奏が流れる中、目の前にはビーチが広がってて。その日は若干曇ってはいたんやけど、その景色を見た時はほんまにちょっと涙が出そうやった。「私、こんな貴族みたいないいところでごはんを食べてていいんかな」って。

やっぱりビュッフェの内容もすごかったし。母は生牡蠣や茹でガニみたいなシーフードと、あとグアバジュースもすごく好きなんやけど、そういう好きな物がありつつ、 自由に食べて飲んで、パッて横を見たら海やし。タイタニックやモアナの曲がピアノ演奏されてるのも含め、もう全てがほんまに最高やって、母はめちゃくちゃ喜んでて。私はその姿を見て、ああ来てよかったなって、心から。なかなか日本では見られない感じの海やったし、それもめっちゃ印象に残ってる。

食べ物でいうと、ピンクパンケーキで有名なサーフ・ラナイっていうお店のエッグベネディクトはまじで美味しかったわ。エッグベネディクトは日本でも食べたことあるんやけど、日本で食べたものとは何かが違った。

2つのプチハプニング

コナ低気圧が接近していた

幸い大きなハプニングはなかったんやけど、プチハプニングは2つあって。1つはスーパーで、買い物中にいきなり停電したことかな。店員さんになんちゃらかんちゃらって言われたものの、全く何言ってるんかわからんくて。唐揚げとかもさ、重さを量って買おうとしてんのに、これ棚に戻せへんやんみたいな。結局は翻訳アプリに助けられつつなんとか店員さんとやり取りをして、商品を店員さんに預けて帰れたしよかったけど。

あともう1つは、帰りの空港送迎車に置いていかれそうになったこと。「あんたどうすんの、もう帰れへんやん」とか母に言われて、プチ喧嘩じゃないけど一瞬焦った。日本やったらすぐ予約してたバス会社さんに電話もできたけど、海外やしな。停電の時も帰りの時も、やっぱりもうちょっと英語ができてたら、また違う対応ができたのかなとは思った。

人々の印象

珍しく晴れた日

ハワイの人は優しかったわ。英語が全然わからへんくても、ゆっくり質問してくれたりとか。別にバリバリ日本語で接客をしてくれるわけではないけどな。

全く喋れへん2人で行ったからさ、しかも初めてやし。私は10年以上前に半年間、英会話スクールに通ってただけで、母は私以下でサンキュー、ハロー程度。

レストランで注文した料理がなかなか来なくて「まだ作ってないなら、もうキャンセルしたいです」とか、難しい会話はさすがに翻訳アプリを使ってた。でもだいたいのことはボディランゲージでなんとか伝えてて。店員さんも、私がしたいことを必死に読み取ろうとしてくれたから、結構優しいんやなって。多少は英語が喋れないと厳しいかなとか思ってたから余計に嬉しかったな。

例えば韓国の人は、ちょっとクールなんよ。だから全然違うなって。まあ文化が違うからいいんやけどさ。私がレジでお会計を待ってんのに、裏で涼しい顔してラーメンとか食べてたり。すいませんみたいに声をかけても、はいはいみたいな。

でもハワイはちょっと日本と似てるなっていうかさ、Sorryって感じでほんまに申し訳なさそうにしてくれるし、ご飯を食べてる途中も「何も問題はないですか?」みたいなことを聞きに来てくれたり。

イケイケお兄さんとニコニコおじさん

ルンルンお母さん

ワイキキ名物であるヒルトンの花火を観に行った日、ステーキシャックっていう有名なステーキ屋さんに行ったんやん。そしたらそこの店員さんがすごくノリノリの、若いお兄さんやってんな。キャップを後ろ向きにかぶって、タンクトップを着て色黒でちょっとロン毛で......「ヒップホップやってまぁす!」みたいな。

ほんで、私がお会計の時にお金を置いたら、日本語で「足りなーい!」って(笑)。どうやら私が金額を聞き間違えて、ちょっと少なめに置いてたみたいでさ。「あ、その日本語はわかるんや」と思って、それはちょっと面白かったかな。

あとはテラス席でご飯を食べてたら、おじさんと目が合った瞬間にニコッて笑いかけられたり。ほんまにみんながそんな感じで、海外の人ってやっぱりフレンドリーなんやなって。日本やったらそんなん絶対ありえへんし、日本って閉鎖的やなってつくづく思ったわ。

帰国後に思うこと

またいつの日か

母が喜んでくれたのがまず1番の喜びかな。母の夢を叶えることができて、いい親孝行ができたと思う。4泊6日、時間を大切に過ごすことができて、楽しい思い出もたくさん作れたし。

たぶん、母が行きたかったところは80%ぐらいは行けたんちゃうかな。ハレクラニのサンデーブランチ以外で行ったのは、カカアコの近くにあるソルトっていうご飯屋さん街とか、ホールフーズっていうグルメ施設。

あとはロイヤルハワイアンセンターっていう、ワイキキのど真ん中にあるド定番の商業施設にも行ったわ。そこにあるDEAN&DELUCAには限定エコバッグがあってさ。お店が8時開店やったし、6時半に起きて7時前に行ったら、もう20人くらい並んでて。まあ無事に買えたしよかった。

母チョイス

今回の旅を経て、母への感謝の気持ちはより深まったかなと思ってる。母は飛行機も旅行も好きやから、元気なうちにまた一緒に旅行して、素敵な思い出を増やしていきたいな。

何度目かの乾杯

ありがとうございました!

母娘の絆が素敵すぎて......。BTS好きなお母さんのために、来年は韓国旅行を計画中だそう。

私はまだハワイへ行ったことがないので、色々とお話を聞いてさらに行きたくなりました。いいなあ。いつかハワイを訪れた際には、ハレクラニのサンデーブランチはマストで行こうと思います!

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