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坂本龍一のコンサートで蘇る恩師の最後の授業

日曜に行われた坂本龍一の配信LIVEの中から、Merry Christmas Mr. Lawrence がYouTubeにUPされました。

実は配信LIVEのチケットを購入していたのですが、後日でも観られるのかと思ってLIVEのタイミングでアクセスしていなかったのです。それが今朝、LIVEタイミングでしか観られないと分かり今朝はずいぶん落ち込んでいたのでした。

しかし先程YouTubeで一曲観ることが出来るとアナウンスがあり早速視聴しました。

こちらです↓

もう、これが最後であろうという決意と、演奏出来ることに感謝をしているような、そんな特別なコンサートでした。

聴いている途中から、大学時代の恩師の思い出と重なって涙が止まりませんでした。

私の大学の恩師も後から分かったのですが、坂本龍一と同じ病に侵されていたのですが、病院での治療を一切拒否していたのです。

最後の1年間の授業のテーマは「命」で、色んな日本文学作品から命について、その作家の見方、捉え方を考察するというものでした。

後から考えると、先生の生き様そのものが、その授業の一つの答えのようだったなと思います。

一番記憶に残っているのは、最後の授業です。
痛みに耐えながら教壇に立っていた先生は、授業の途中でどうしても耐えきれず、確か30分くらいで授業が終わってしまいました。

当時は全く病気のことを知らなかったので、ずいぶん早く終わってしまったなというくらいにしか思わなかったのですが、後から背景を知ると、教壇を去る時、結構しんどそうだったなと、その姿を今でもはっきり覚えています。

今回の坂本龍一の演奏を観賞して、もう何十年も前の先生のことが走馬灯のように蘇ってきて胸がいっぱいになりました。

この坂本龍一のコンサートでは、観賞した人それぞれが色んなものを受け取ったのではないかなと思います。

後世に語り継がれるコンサートになるのは間違いないです。

素晴らしい時間を本当にありがとうございました。

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