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「自然と人のダイアローグ」@国立西洋美術館レポート

4月にリニューアルオープンした国立西洋美術館へ。

ル・コルビュジエが設計した当初の姿に近づけたそうで、以前に比べ前庭がすっきりとしています。

訪ねたのが土曜の午後ということもあり、リニューアルオープン記念の企画展「自然と人のダイアローグ」は、大入り満員。

印象派とポスト印象派を中心に、国立西洋美術館と、ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館が所蔵する宝物が惜しげもなく出品されていて、かなり見ごたえがあります。

クロード・モネ『睡蓮』


ピエール=オーギュスト・ルノワール『風景の中の三人』

モネやゴッホ、セザンヌ、ルノワールなど誰でも知っている画家の作品のほか、これまで日本ではあまり展示されたことのない作品もたくさん出品されていて、新しい出会いがたくさん!

カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ 『夕日の前に立つ女性』

作品の大部分は撮影が許可されているので、印象に残った作品は写真を撮って、余韻を味わうことができるのもうれしいポイントです。

ポール・シニャック『サン=トロペの港』

展覧会のテーマが「ダイアローグ」なので、むずかしいことは忘れ、頭を空っぽにして、絵の前に立ってみます。
わくわくしたり、どきどきしたり、ちょっと怖いなと思ったり、いろんな感情が心に湧いてくるのをたのしむ。

ヨハン・クリスティアン・クラウゼン・ダール『ピルニッツ城の眺め』

今回初めて観た作品の中で、特に印象に残ったのは下の2作品。

マックス・リーバーマン『ラーレンの通学路』
クリスティアン・ロールフス『森の中』

どちらもフォルクヴァング美術館の所蔵。
ドイツには行ったことがないのに、描かれている木々のみどり、森のふかふかした土の上で踊る木漏れ日もなつかしく感じられるのは、かの国の人たちが、日本人と同じように森を愛してきたからなのかな。

いつか訪ねてみたい美術館が、またひとつ増えました。

カール・フリードリヒ・シンケル 『ピヘルヌヴェルダー近郊の風景』


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