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【高橋由伸】好きな野球選手の始球式を観に行った

もう1ヶ月半以上前のことになる、4月14日。
家すらも決まっていないまま、ばたばたと引越し準備をしていて、休みも休みじゃなかった頃。

東京の余韻に浸っている暇もないはずなのに、私はなぜか東京ドームにいた。

なぜなら、行っておかなければ一生後悔するだろうというイベントがあったのだ。

それは、高橋由伸さんの始球式。
私の大好きな元プロ野球選手、高橋由伸さんの始球式だ。

こんな場面が観られるなんて想像したことがあっただろうか?

そもそも、元プロ野球選手が始球式に登場なんてあまりない。
始球式は、芸能人が何かしらの宣伝だったり、他のスポーツ競技で活躍している選手が登場することが多い。
同業の野球選手が始球式を担うことはほとんどないのだ。

この日は「結束!侍ジャパンナイター」という名前がついた試合で、全国各球場で日本代表OBが始球式に登場した日。
東京ドームを担当したのが由伸さんだった。

由伸さんが始球式。想像出来そうで出来ない。

なんとなく、見ることにぼやっとした不安もあった。

由伸さんがチームを離れてから、解説者として選手と接するところは見てきたが、選手たちに見守られる中、試合前のグラウンドに立って始球式をする由伸さんを見たいような、見たくないような気持ちもあった。

私はしつこく由伸さんの選手時代や監督時代に未練がある。

由伸さんには「球団特別顧問」という役割が読売にきちんとあって、チームから離れているわけではないのだけれど、ゲスト感の強い始球式に登場する由伸さんを見てしまうと、自分の中で保ってきた何かが崩れてしまう気もした。

もう第三次原政権になって3年目なのだけれど。
私はなんとなく、2018年のシーズン終了時から目の前の現実から目を背けていた。

(恐らく)自分の意思ではないタイミングで現役引退し、監督を引き受けたが胴上げされることなく退任したこと。
しかも、その監督を引き受けたタイミングがチームの過渡期であったこと。優勝するにはある一定の時間が必要であったこと。
あともう少しで優勝できるところまで持っていったものの、チームを去ったこと。

私がどうしても観たかった残りの現役生活と引き換えに、由伸監督の胴上げを見て泣こうと決めたその願いすら、今の段階ではどうあがいてもかなわないこと。

以前のように野球が心の底から楽しめなくなって苦しくて、でもこの苦しみすら由伸さんを想ってだと思うとなんだか耐えることが出来てしまう。
気持ち悪いほどの愛、と自分でも思う。

でも観に行くか観に行かないかというと話が変わってくる。観たい。
なんなんだよ、と思われるだろうが、どうしても観たい。

恐らく「高橋由伸の始球式」、しかもプロ野球公式戦でなんて今後めったにないだろう。

というか由伸さんのイベントならすべて這いつくばっても行きたい。姿を拝みたい。
「高橋由伸さんがその辺の空き地で呼吸します!」とかよく意味のわからないイベントであっても行きたい。

しかもシフトを確認するとその日は休み。神様本当にありがとう。
行かない、という選択肢は私の中でなかった。

すぐさまチケットを抑え、一生に一度あるかないかの経験を肉眼で観る準備は完了。
あとは由伸さんの出番を待つのみ!

当日は、開幕戦も一緒に行った友人と合流。
わいわい気持ち悪い話(友人も亀井選手への愛が深すぎて気持ち悪い ※褒めてる)をしながら待機。

出てきたーーーーー!!!!!
なに!赤い侍ジャパンのユニフォーム着てる!!!
赤って珍しいな大丈夫?!って発表のときは思ったけど由伸さんが着てると可愛い!!!!!
わあ!!!手振ってる可愛い!!!!!

わあこれ絶対緊張してるよね?!??
でも由伸さんなら大丈夫がんばれ!!!!!
わーさすがナイスボール!!!!!
いいよ由伸さん最高だよーーーっ!!!!!

お辞儀した偉い!!!!!
さすが礼儀正しい由伸さん!!!!!
ほんっとかっこいいな、え、もう帰るの???
待って由伸さん、連れて帰って私もーーーー
うそうそ野球観戦楽しむね、またねーーーかっこよかったよーーーーーー!!!!!

由伸さんごめんなさい。
観るの不安とか真面目に言ってたファンが観に行ったら結局これです。とても良かったです。
最高に気持ち悪いファンと化しました。

貴重な経験したな。
由伸さんが東京ドームのマウンドに立って始球式なんてもうないかもしれない。

それに赤の侍ジャパンユニフォーム似合ってた。
「TAKAHASHI 24」って入ってるの売ってくれないかな。だめ?

複雑だなんだと言いながら楽しんでしまった。
結局由伸さんに関わることは私を充実させるな〜と思う。

というか複雑だったのは本人かもしれないし。
でもたくさん喜ばせてくれてありがとうございます。

長野に来て由伸さんと遠距離になってしまった。
遠距離片想い。

でもチャンスさえあればすぐぶっ飛んでいく気持ちあるし、というか愛はこの宇宙に存在する生き物の中で誰にも負けませんからあ!!!!!(あ、家族の皆さまの次に。かな。)

縁もゆかりもない地で友達もいなくてたったひとりでも、遠くに大好きな人がいるだけで頑張れるもんだなあ。
始球式の写真見返してにやっとして、ぜろのぶ観てまたにやにやっとして、毎日楽しい。

ぜろのぶ溜めてるからまたnote書こーっと。