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大好きなヒーローに「寄りかかっていいよ」って言われた気がする

なんだか最近、疲れてしまったようだ。

仕事の都合で引越して丸2ヶ月。
異動先の方たちは皆とても優しくて仕事が楽しいし、家賃補助制度にうんと甘えて、アクセスも広さも綺麗さも、私には背伸びしまくりな部屋に住めていて、文句は何もない。

でも、疲れてしまったのだ。
疲れたというか、何もする気力が起きてこないというか。
それが疲れたっていうのか。どうなんだろう。

休みの日はベッドの上から動けず、スマートフォンだけ見てほぼ1日過ごしてしまうことも多く、仕事の日もギリギリまで起き上がれなかったり。
家事もろくに出来なくて、それどころか趣味の野球中継のチャンネルを押せないぐらい何もしたくなかった。

そんな自分初めてだから自分自身に引いて、「私はだめな人間だ」って思ってしまって、それでどんどん気分を下げていったような気もする。

これはまずいと、早いような気もしたけれど、実家に戻ってリフレッシュすることにした。
せっかくなら野球も観に行っちゃえ!と、チケットをおさえて観戦予定をつくる。

ここからが本題。

この予定を決めたのは1ヶ月前ほど。
まだ私の大好きな人、高橋由伸さんが私のこの観戦予定日に球場にいるかどうかは発表されていなかった。

いてもいなくても目の前にいるわけではないのだからどうでもいいだろ、と思われると思うが、
由伸さんが解説者になってからというもの、「観戦日に由伸さんが解説をしている」というのは私の現地観戦の大事なモチベーションとなっている。

これは「由伸さんがこの場で観て、この場で感じている空気を私も一緒に感じたい」という気持ちから。
(東京ドームの広い広い空間で、遠い距離はあるけれど)一緒に観た試合を、勝ち負けも試合内容も関係なく、解説をしているのを帰ってから聞くのもまた楽しみなのだ。

どうだ、気持ち悪いだろ!!!!!
由伸さんに迷惑をかけないギリギリのラインで気持ち悪いファンをしているから!!!!!
でも私にとってこれが1番の幸せなんだ!!!!!

由伸さんに遠距離片想いを始めてから2ヶ月、由伸さんには会いたいけれど首都圏にいるときよりもちろん会いに行きづらい。

テレビとラジオで解説しているとはいえ、その機会は1ヶ月に1〜2回。
しかもその日の解説者が誰か明らかになるのは直前のことが多い。
首都圏にいるときですら予定を合わせづらいのに、遠くに来てしまうともっと合わせづらい。

元気を取り戻すための帰省観戦の日も、由伸さんに会いたかったけれど。
その直前にぽんぽんと続いて解説の予定があって、ああもうだめだな〜と諦めていた、が。

テレビ欄を観てびっくり。
私の観戦日に「解説:高橋由伸」と記載が!!!

その瞬間に、私に魂が一気に戻ったような感覚がした。

散らかり荒れまくっていた部屋を一気に掃除して、たまっていた洗濯物も洗い、スーパーで食材を調達し自炊をした。
私ってこんな動けたっけ。

その直前までは異動になって引越しする人なんていっぱいいるのに、しかも私は仕事で辛いこととか何もないのに、こんなことで疲れて情けないな、って自分を責めていたけれど。

このタイミングでぽんっと由伸さんの解説に巡り会えるって、「疲れたら頼っていいんだよ」って由伸さんに言われている気がした。(いやただの願望ですけどね、分かっていますよ)

それから、「疲れちゃうよね」「充分頑張ってるよ」「リフレッシュしていいんだよ」って自分を甘やかせるようになった。

そうしていたらなんとなく普通の生活が出来るようになって、今日に至る。

東京に向かう車窓を眺めながら、緊張していた心がほぐされていく感覚でいっぱいな今。
実家に戻ったら家族といっぱい話して、由伸さんにぐーっと寄りかかっちゃおう。

私がずっと信じてきた大好きなかっこいいヒーローは、私のピンチにも助けにきてくれるんだね。

この地でまた頑張れるように、いっぱい楽しんでこよう。