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まったく違う職種で働いていたからこそ、役立てられるもの(2017/5/1,2週目)

「すべてを周りに合わせなくてもいいのよ。今まで全く違う職種で働いていたからこそ、役立てられるものは無いかを探してみて」

転職を報告してしばらくたった後、「会社の規模もやっている仕事も変わるから、その環境に慣れていけるか不安になってきた」と当時の部長にぼやいたときにもらったアドバイスだ。今週のとある出来事をキッカケに、その言葉の意味がスッと自分の中に入ってきた。

編集部の仕事は記事を編集、公開していくことに付随して、今月の公開予定記事、各ライターさんの進捗状況、公開後の記事拡散、リーチ度の確認など記事に関すること全般をやっている。

それぞれ状況把握をするために、編集部内で管理表を作って管理をしているわけだけれど、今のものは検索がかけづらかったり、結局どういうステータスなのかがわからなかったりと、ちょっと使いづらい。

でも、「これわかりづらいから作り直します」なんて言ったら気に障るかも…。今までの流れを無視して自分のやり方を押し付けるなんてことにはならないかな…なんて思いながらそのまま継続していた。

チャンスが来たのが5月のはじめ。「こんな管理表作って」と新しいものを依頼されるも、「既存のものとバラバラで管理したらややこしくなるんじゃ?」と悩み始め、「ちょっと整理してみても良いですか?」とお願いしてみた。

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管理表の作成は、簡単そうに見えて結構考えることが多い。まず大前提として何を管理したいのか、目的をハッキリさせることから始まる。それを見てどういったアクションをしていくのかも一緒に考える。例えば記事の進捗管理表だったら、進行中の記事がどういうステータスかが一番重要で、ステータス確認のために誰に確認を取ったらいいか(担当者)、どういった記事か、さらにその情報をどんな風に使うか考え、集計しやすいようにまとめる。

目的に対して不要な情報があると、必要な情報を参照する妨げになるため、削除するか、別のシートにわける。例えば担当者のライター情報は「進捗管理」には関係ないけれど、「ライターさん管理」が必要な場合は別シートにする、など。

そんな風に考え、必要な情報が羅列された「マスタシート」を作って、担当者ごとの進捗が知りたい、など切り口別の情報抽出ができるか確認する。

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作り始めるうちに編集部で必要な情報、扱う内容が整理されてきて、モヤモヤしながら記入していた情報に意味が見つけられ、私の頭の中もスッキリしてきた。恐る恐る提案してみたこの管理表も、幸いなことにわかりやすいと喜んでもらえてほっと一安心。

管理表作成の一部で使った機能を指して、「これって、前職では何年目で習うものなんですか?」と編集長が聞いてきた時に、そうか、部長はこういうことを言ってたのかと冒頭のことばを思いだした。


転職活動していた時、これまで自分がやっていた仕事がどんな風に生かせるかなんてわからなかった。IT業界の、かなりニッチな市場の中の1サービスでしかならず、またひとつのスキルに特化されていく職種でもなかったので、そこでしか通用しないものだと思っていた。

管理表ひとつとってみても、前職ではみんなが当たり前にやっていることだし、特に自分はスキルが強かったわけじゃない。毎日の仕事の中で淡々とやっていたことだった。

でも、私が考えていた当たり前は”前職の中で”の話で、場所が変わればそれは”特技”と呼べるようになるのかもしれない。編集/ライターは初心者だけど、「社会人生活 6年間」の経験を編集部で活躍できるスキルにすることは、もしかしたら自分次第なのかも。


とはいえ、もっと役に立ちたい!と思いつつも、やっぱり「あんまりでしゃばったら気に障るかな…」という気持ちがぬぐえない。「あ、ここ自分ならこういう風にできそう!」が見つかったら、さりげなくアピールできる方法はないかなと、今後は自分のもっているものの開示方法を探していきたい。

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