日常も、やった数だけ慣れてくる
ケンカをすることは難しい。
怒っていてもうまく説明できるようになるまで考えることが多いし、相手が不機嫌だったり、怒っている時はつい合わせてしまう。または、逃げられるなら逃げてしまうことも多い。感情をぶつけあうとか、怒りあう、みたいなことをするのはどうも苦手だ。
同僚とのランチでケンカの話になった時、1人が「親とも友達ともケンカをしたことが無いから、やり方がよくわからない」という話をしていた。ケンカをした経験が無いと、どんなふうに仲直りすればいいのかわからないから、関係性がそこで終わってしまうという。
そうなんですね、と聞き流していたけれど、ふと思い返してみたとき妙に納得感が出てきた。
新しい仕事をはじめる時や、これまでにないことに挑戦する時にさまざまな困難があるのと同じように、ケンカもこれまでにしたことが無ければ、やり方って手探りになるんだろう。どこまで相手にぶつけていいかとか、どんなふうに仲直りするかとか、なんでも「経験しているか」否かで変わってくる。
喜んだり、悲しんだり、年齢の違う人と距離を縮めたり、ケンカをしたり。日常の中で自然と発生する出来事は、経験の有無に関わらずそれなりにこなせるものだと思っていたけれど、赤ちゃんが寝がえりの練習をするように、少しづつ歩けるようになるように、どんなこともトレーニングをした後でできるようになるんだろうなぁと思う。
向き・不向き、得意・不得意もあるかもしれない。しかしきっと大半は、経験の有無で自分のできることが決まっているのだろう。経験した数だけ、ささいな日々の出来事に対してもうまく過ごせる力がつく。
とはいえ、ケンカがうまくなりたいかと言われると、あまり乗り気ではない。それよりは、ケンカになる前の危機回避スキルの経験値を貯めたいものです。
最後までありがとうございます!いただいたサポートは、元気がない時のご褒美代にします。