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芯は強くなくていい。揺れていられる「しなやかさ」

簡単に折れない、強い芯が自分の中にあるべきだと思っていた。

"自分は"こう思う。しっかり主張ができて、それを通せて、"わが道を行く"みたいな生き方を、きっとすべきなのだと思っていた社会人なりたてホヤホヤのあの頃。

けれど強い芯はもしかしたら、大きな出来事を前に、簡単にポキリと折れてしまうかもしれない。そんなリスクも潜んでいる。幸いにも私は、折れてしまう前にこんな言葉に出合えた。

ーー「しなやか」

「"しなやか"という言葉が好き」という上司は続けてこう言った。

「"しなやかさ"が備わっていれば、その時の状況によって自分を傾けたり揺れたりさせられる。それは決して"弱い"ということではなくて、1つの芯を状況に応じて適応できるということ。そうやって過ごせるしなやかな人は、周りに合わせて揺れることができない人に比べて、折れにくい性質を持っているものです」

地震の耐久構造だって、揺れに合わせてちゃんと揺れることができるほうが、倒れる可能性は少ないもの。

周りに合わせて揺れる強さを、それでも絶対抜けない根の強さをもって、しなやかに生きていきたいものだ。

気になる言葉、魅力的な言葉を集める共同マガジン「コトバツムギ」を始めました。共同運営者は以前ライティングスクールで一緒に学んだスミヨ。さん。月~土までのうち、私は月・水・金を担当しています。

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