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子育てをしながら地域おこし協力隊として活動する現実~生後3か月半で保育園ってかわいそう?~

私が地域おこし協力隊の内定をもらったのは2023年6月。
その後、7月に出産。産後落ち着いたころから勤務開始ということで、12月に着任しました。

働くとなると浮上するのが、保育園問題。
でも、世間一般の「保育園に入れるか、入れないか問題」ではなく、私の場合は「0歳で保育園に預ける」ことに対する心構え問題です。

結果的に私は生後3か月半の11月から子供を保育園に預けました。
そこから3か月が経った今だからこそ言えることもあります。

出雲崎の保育園

出雲崎には保育園一つ、認定こども園一つ、計2つの園があります。
しかも、この二つどちらも民間なのです。だからなのか、学区が無いので好きに選ぶことができます。
小学校は一つしか無いので、どちらを選んでも小学校で合流できるので学区外という心配が無いのも良いところ。
私の地元は3つある保育園全てが町営でした。子育てに力を入れている町だから、出雲崎も町営なのかな、と思っていたのでちょっと意外でした。
すべて行政がまかなうのではなく、ちゃんと民間になっているのがすごいな、と。
やっぱり、選択できる環境って大事ですよね。

でも、私は結局1つの園に見学に行って、そのままそこにお願いすることに決めました。
理由としては、単純に途中入園で小さい月齢の子を受け入れてくれるかどうか。

出雲崎では生後2か月から保育園に預けることができるんです。しかも無料で。
生後2か月から2歳までは町の政策で、3歳から5歳は国の政策で無料なので、実質ずっと無料なのです。(給食費とか細かいものはあります)
自分に子どもができるまではこのすごさを分かっていなかったけど、すごいことなんですよね、これ。
結構いろいろな人に驚かれます。
(でも、他の市町村で子育てしたことないから、いまいちそのすごさを体感しきれていない気もしますが…)

あと、個人的に感じたこととしては、園庭が狭い。
長野が広すぎたのかも知れませんが、私の中の保育園は広い園庭があって、その中に遊具や砂場があって、夏はプールを出して水遊びして、外で運動会をする、というイメージでした。
でも、出雲崎はあまりそういった場所がありません。
運動会も室内の体育館でやるみたい。
地域によって違うものなんですね。

そんな出雲崎で始まった初めての保育園生活。


小さいころから保育園ってかわいそうなの?

「子どもどうしてるの?」と聞かれて、「保育園行ってます!」というと高確率で返ってくるのがこの2つ。
「そんな小さい時から保育園なんてかわいそう!」
「かわいそうだと思わないの?」
特に、70代以上の女性が多いです。(私の祖母も同様でした)

実際、どうなのか。

全くかわいそうだとは思いません!
むしろおすすめしたい。

まず、平日の日中は保育園にいるので、一緒に過ごせる時間は限られます。
だからこそ、その時間がすごくかわいく感じます 笑
ずっと一緒にいると、泣き止まない、動き回って目が離せない…等、嫌になる要素はいっぱいありますが、日中のそれらを全部保育園に任せてしまっているので、帰ってきてからのぐずぐずなんて全く気になりません。余裕をもった広い心で受け入れることができます。(いまはまだ)

次に、保育園ですごくかわいがってもらえること。
もうすぐ生後7か月ですが、まだ保育園では末っ子。他の子はもうつかまり立ちしたり、歩いたりしている子ばかりなので、みんなが「赤ちゃん!」と寄ってきて、なでなでしてもらって、可愛がってもらっています。
1歳とか2歳のまだ小さい子がもっと小さい子を愛でている姿はとても微笑ましい。
年長さんのお母さんや小学校の職場体験とかで抱っこしてもらったりもしているようで。普通の保育園にはなかなかいない小さい子なので、いろいろな所でおつとめしていただいております。

さらに、保育園でいろいろな遊びをしてもらって、刺激もらえます。
そのおかげで、帰ってきて夜はぐっすりです。
(休みの日は昼間あまり寝てくれない…。)

保育園に預けずにずっと一緒にいて、ぐずぐずで嫌になってお母さんがいっぱいいっぱいになるよりは、断然保育園に預けたほうが存分に可愛がれる気がします。
そんなことで親の愛情は変わらないし(むしろいい感じにリフレッシュできるので増す気もする)、日中数時間離れたからと言って、子どもも親を忘れたりなんてしません。迎えに行くとちゃんと笑ってくれます。


保育園で見つけた”地域の関係”

子どもがいると、なかなか夜間や休日の自由がきかなくて地域の方との交流が制限されてしまうところがあるのが現状。
地域おこし協力隊なのに…。

でも、子どもがいたから出会えたつながりがあるのも事実。

同じ保育園に子どもが通っているお母さん・お父さんが「〇〇のお母さんですよね?」って言ってくれる事があります。
普段は「地域おこし協力隊」としているけれど、そうでない私を見てくれるというか。一人の町民、親として認識されるのがなんだか少しほっとします。

保育園では先生も毎日「いってらっしゃい!」と送り出して、「おかえりなさい!」と迎えてくれます。
私が地域おこし協力隊ってことも知っててくれて、応援してくれて。
単純にうれしいです。

これって、良くイメージされる昔からの理想の地域の関係に似ている気がする。
朝の挨拶して、あげたりもらったりを繰り返して、「あの人最近見ないね、どうしたのかな」って心配して。
そんな関係が保育園にもあるなって、思いました。
(これも都会の保育園とかだと違うのかな…?)

保育園のお付き合いできれば、難しそうに思える地域付き合いも案外ハードル低いのかも。

3ヶ月半から保育園、預けて良かった!

平日にもっとお出かけしたりしたかったなとか
もっと可愛いお洋服着せたかったなとか(保育園では着られる服が限られている)
そんな思いもあるけれど。

結論。
3ヶ月半から保育園、預けて良かった!
後悔してません!(今のところ)

子育てしながらの地域おこし協力隊ってできるかな、という不安もあったけど。
もちろん、制限も多いけど、他では得られないつながりにも出会えている気がするので、こちらも後悔していない!(これも今のところ)

4月から新生活を控えている方、これから保育園を考えている方に
意外と良いよって、伝えたい。
(まあ、これからどうなるかは分かりませんが!)

この頃は「もっと一緒にいたい」っていう寂しさが強かったけど
適度な距離のおかげで、今は毎日可愛さ満喫しています。
保育園、ありがとう







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