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2023年の劇場版はコナンが詰め込まれたコナンだった

 今年も劇場版コナンを映画館で鑑賞してきた。相変わらずのぶっとび演出で面白かったのはもちろんだが、コナンといえばというお馴染みの演出がふんだんにでてきてクスっとさせられる演出がつまっていたように思う。


映画館でコナンを観始めたきっかけ

 もともと私は、コナンは金曜ロードショーで観るものだと思っていた。そんな私が映画館でコナンを観るようになったのは2019年の「紺青の拳」から。会社の同期にチケットが余っているからと誘われたのがことのはじまり。しかも、そのチケットというのが怪盗キット生誕祭の発声上映。

 それまで、発声上映というものには全く縁のない人生を送ってきたが、せっかく誘われたし、いつもは金ローで見ているコナンを映画館で観るのも面白そうだなと思いついて行くことに。

 映画館に入る前に軽く夕食を食べているときに、簡単にコナンの発声上映について説明された。

同期「最初はムルソーだから。」
私「???」
同期「あ、ムルソーはお酒の名前ね。」
私「??????」
同期「謎が分かった的な発言があったら、何~?教えて~って言ったりする。」
私「なるほど、それは分かる。」

 発声上映の説明に理解が追い付かないまま映画が始まった。冒頭のシンガポールの海のシーンから、周囲のテンションはマックスだった。「海キレイ~」など、ただの海にもつっこみを入れていくハイレベルさだ。素人の私は完全に異世界に迷い込んでしまった。

 同期の説明に出てきたムルソーの答えはすぐに分かった。ある男性がでてきた時点で、ひそやかに「ムルソー」「ムルソー」という声が会場に響き始めた。そして、その男性が待ち合わせている女性の飲み物を当てるという場面で、その男性と一緒に会場全体で「ムルソー」と唱和していた。ヤバいところに来てしまったぞと思いつつも、そのヤバさが面白くなってきている自分を感じ始めていた。

 そしてラストのマリーナベイサンズの船を模した部分が落下するシーン。きっとテレビで観てたら、私は失笑してたと思う。でも、みんなで叫びながら観たら超興奮した。応援上映はライブだ。会場に一体感が生まれて、一緒に楽しんでるって感じがあった。

 発声上映で会場のみんなと興奮しながらマリーナベイサンズの落下を観て、コナンの過剰演出の面白さも改めて理解した。ちっさい体でとんでもないことしてるのをシンプルにそのまま面白がるだけで良い。コナンってそういう映画だ、というのがとても腑に落ちた。

 それ以来コナンの映画は毎年 映画館で鑑賞している。ぶっとびアクションを大画面で味合うのはもちろん、会場のみんなでコナンのありえないって感じを共有するのを毎年楽しんでいる。

コナンが詰まった今年のコナン

 かなり脱線してしまったが、今年の黒鉄の魚影に話を戻そう。

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ここからネタバレ要素を含むので注意!
犯人には触れていないけれど、気にする人は映画を観てからどうぞ。

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 今年のコナンでの、コナン詰め込まれているなと感じたポイント。思い出せるだけでもかなり出てくる。

・安定の鈴木財閥
・酔っぱらって役に立たない小五郎
・爆破確実のハイテク施設×2
・日常会話にさらっと罠をしかけるコナン
・蘭の戦闘能力がいつも通りやばい というか進化している
・コナンと新一を重ねる蘭
・スケボーでカーチェイスするコナン
・普通にFBIに相談するコナン
・しかもFBIのお友達がいっぱいいるコナン
・どうしても自分の目で真偽を確かめたいジン
・しっかり動く犯沢さん
・眠りの小五郎登場!
・いまいち目的が分からない黒の組織の動き

 随所に仕掛けがあるので、2時間全く飽きることなく鑑賞することができた。そして、クスっとさせられる場面では、周囲もクスっとしている気配を感じられるので、みんなで楽しい時間を共有していることを味わえる。

 いつも通り面白いので、気になった方はぜひ映画館で鑑賞してください。

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