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言葉は変化する: once, twice, thrice

1回、2回、3回、と英語で言ってください。

すると多くの方が、once, twice, three timesと答えるのではないでしょうか。もちろん、one time, two times, three timesも正解です。しかし、なぜonce, twice, thriceじゃないのかと疑問に思ったことはありませんか?

結論から言うとthriceという言葉は存在します。

辞書には「古い」「あまり使われない」表現だと書いてあります。しかし、インドでは今も現役の言葉だそうです。

以前、初級の英語レッスンで、「I went there thrice!」と指を三本立てて元気に答えてくれた生徒さんがいました。思わず笑いながら「We say "three times".」と訂正して授業を終えたものの、ワンス、トゥワイス、スライス…凄いしっくりきますよね?

こういう時は辞書を調べるに限ります。するとthriceと言う表現は確かに存在していました。その定義は上述の通りです。なぜthriceが使われなくなったのかは、調べてみたのですが分かりませんでした。(1回、2回よりも3回と言う機会が少ないからでしょうか?)

それまで私はthree timesについて疑問に思ったことはありませんでした。そういうものだからthriceという単語はないと妄信していたわけです。教える立場の人間として情けないなと反省するばかりです。

言葉は使用者の変化とともに変わるんですね。だから、地域によっても違えば、時代によっても違う。そんな当たり前のことをあらためて実感したエピソードでした。


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