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「朝活ができない」=「意志が弱い」?

「朝活したいんだけど、どうしてもできなくって。どうしたらいいんだろう」

大学の頃サークルで出会った友人と電話していたら、そんな相談を受けた。
彼女の仕事は、専門学校の事務職。
月~金まで12:00~20:00という時間帯で働いているという。

「午前中はめいっぱい時間があるから、せっかくなら何か有意義なことをしたいんだけど。
でも、毎朝やっぱり起きられなくって。自分本当にダメだなって、自己嫌悪になるよ…」

話を聞いていくうちに、彼女は昔から夜型だったとのことが分かった。
学生の頃も、深夜遅くまで起きていて朝起きるのが苦痛だったらしい。
とはいえ、どんなに早く眠ったとしても朝は絶対に眠くなってしまうという。
今では、明け方4時に寝て、朝は10時半に起きるという生活をしている。

「だから、昼から働くことのできる今の仕事を選んだっていうのもあるけど。
夜型=だらしない、堕落している、って思われがちじゃない?
それに、自分自身も今のままじゃダメな気がしていたし。
少しでも変わりたくて、朝活に挑戦しよう!と思っていたんだけれど、もうさっぱり無理で。
…私って、結局意志が弱いんだろうね」

いつも天真爛漫な彼女の声が生気を失っているようで、悲しくなった。

私は決して朝活は意識が高いとか、夜型がだらしない、などとは思ったことはない。
事実、睡眠外来の医師にお話を伺ったときに
「体質は人それぞれ。朝活が向いている人もいれば、もちろん夜型が向いている人もいる」
と聞いたことがある。

「早起きができないなんて、なんて自分は意志が弱いんだろう」
と思い込んでしまっている人の話は、耳にすることが多い。
でも、よくよく話を聞いてみると、
意志が弱いなんてことはほぼなく、大体何かしらの原因がある。
私も朝活を始めた当初は起きられない日も多々あったが、
なんてことはない、当時は激務で身体が疲れ切っていたから単に睡眠が足りていなかったのだ。

だから「朝活できない=意志が弱い」なんて思ってほしくない。
そう思えば思うほど、朝が来るのが憂鬱になってしまうし、良いことない。
朝活の良さを広めたい、と思って朝活についての発信を始めた私だけれど、
朝活だけが最適解ではない、それぞれに合ったライフスタイルがある、
という大前提もあわせて発信していきたい。

久しぶりに彼女にLINEをしたら、

「実は眠る前に、美帆子に勧められた瞑想を始めることにしてみたんだ!
瞑想誘導をしてくれるアプリを見つけたんだけど、これが結構良くって。
ま、時々聴きながら寝ちゃうんだけど。笑
私は私なりに、夜活を楽しんでみようと思う!」

という返事が来た。
コロナ禍ということもあり、今では遠方に住んでいる彼女とは全く会えていないが、
次に会ったときに彼女の夜活トークをいっぱい聴きたい、と思った。

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