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江戸川Qの「独想感想文」#16


 ロシアのウクライナ侵攻と戦争
 
 それについて国籍も得意領域も異なる日本人とフランス人の二人が対談をしつつ、この国際的変事について意見を交わしているのが本作です。

 トッド氏は本作で戦争についての本質的な側面をLGBT問題や現代の家族制度の崩壊、世界的な乳幼児の死亡率を取り上げ、ロシアの行動に沈黙で答える諸国たちの動向について研究領域から未完ながらも推移しつつある変事世界に与える『解答』を捉えようとしています。
 また池上氏はジャーナリストとしてこの国際的変事に対する問いかけを、対談で試みています。

 本作は国際的変事であるロシアのウクライナ侵攻と戦争を主題に捉えながら、この変事に隠されている『21世紀』の人類が抱える問題を浮かび上がらせています。

 そしてアメリカという国家がどのようにこの国際的変事に混沌と秩序を与えるのか。
 本作はミステリーではないですが、それに近いスパイスを感じさせる討論本と言えるでしょう。

 もしあなたがこの本を気になったら、
 是非、そんなあなたにこの一冊を。

 そして
 あなたが一冊の本を読み終えたら、
 是非、あなただけの「独創感想文」を。

 文:江戸川Q 

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