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深夜に起こる頭痛とは? #48

夜眠っている時に激痛で目覚める頭痛があるのを御存知ですか?

ゆっくり寝ている時に突然頭痛で目が覚めるのですね。

深夜の頭痛の状況を見るとこれは何!?となりますよね。

そんな時に挙げられる疾患の一つとして

群発頭痛という病気があります。

群発頭痛は3大頭痛の一つと言われていますが、国際頭痛分類という分類の第3版では、三叉神経・自律神経性頭痛という大きなくくりの中の一つの病気として分類されています。

具体的には一側性の重度の頭痛発作が、目の周りや側頭部のいずれか一つ以上の部位に痛みが生じて、15分から180分間も痛みが持続して、痛む頻度が2日に1回から一日に8回も群発頭痛が数週間から数か月続きます。
あまりにも激痛なので横になることもできず、歩き回らないとならない状態になる激しい痛みになる事もしばしばです。特に20~40歳代の男性に多く、女性の3~5倍と多いのが現状です。

痛い時は頭痛と同じ側の結膜が充血したり、涙が止まらない状態だったり、鼻づまりや顔面の発汗や眼瞼の浮腫などが伴うので群発期の間隔が数か月から数年と間隔が空く代わりに痛い時の激痛があまりにも重度なので困っていらっしゃる方も多いかと思います。

具体的な治療としては高濃度の酸素や、トリプタン製剤の皮下注射や点鼻がありますから頭痛外来に受診して処方していただくと良いのですが、深夜に起こりやすい方や飲酒で発作が誘発されたりなどするため、すぐ手元になくて困る方もいらっしゃるかもしれません。最近は在宅自己注射ができるようにもなっていますので、是非一度頭痛外来で受診いただけたらと思います。特にこれからの季節の変わり目の秋や春のシーズンで起こりやすいのですが、最近はコロナの影響で外出もままならないかもしれませんし、オンライン診療で一度ご相談頂けたらと思います。

予防薬としてはベラパミルという薬やバルプロ酸という薬やステロイド剤の内服をする方もいらっしゃいます。群発期をいかに乗り越えるかを頭痛外来の先生と一緒に検討していただけたらと思います。

まれに群発頭痛と自己判断でしていたら、副鼻腔炎が隠されていたり、違う病気が隠されている可能性もあるので、受診して診断していただけたらと思います。もし違う病気であった場合に、治療が全く違う部分もあるので一度頭痛外来の先生とご相談いただけたらと思います。

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