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お礼はゴーヤ

話は先月の三日酔いの飲み会にさかのぼる。この時一夜をともにした同僚Yさんが「(隣にいた)Mちゃんの作るゴーヤチャンプルは苦味がまったくなくておいしいよ」という話を聞いた。「へー、本当ですか!」とMさんの意外な一面を聞いた。彼女は(本人は否定するだろうが)とにかく負けん気がすごい。そしてその負けん気が料理の方向にも向いているらしい。

MさんはGW連休中の土曜日が息子さんの誕生日だったらしくそのときに作ったチーズケーキを自分とYさんにおすそわけしてくれた。食べてみたところまるで市販のような味で本当に美味しかった。お礼を言うときに「買ってきたチーズケーキありがとうございます!」「私の手作りよ」…お礼の言いかたを失敗した。

それからしばらくしたある日、Mさんから「Yちゃんがこの前のお礼にスパムくれたんだけど(笑)」と言われた。慌ててYさんに聞いてみるとどうやらこの前話がでたことでまた食べたくなったらしい。お礼は返事だけでいいかなと思っていたので大焦り、早めに仕事を切り上げスーパーにゴーヤを買いに行った。ただゴーヤだけを送るのはさすがにどうかと思いそばに売っていた美人茶(というあずき茶)も一緒に入れプレゼントした。Mさんは受け取った時「私もこれ飲んだら美人になれるかなぁ」とポツリ。「なれますよ!」自分は笑顔で言った。

そして昨日ゴーヤチャンプルを作ってYさんの分とともに持ってきてくれた。そしてなぜか手作りプリンもついてきた。ゴーヤチャンプルは食べたところ一般に想像するゴーヤチャンプルよりもかなり苦味が抑えられおり最小限のにがみが全体を引き立ててくれている味。
そしてプリンが少し濃い目ながらその濃い感じがおいしいかった! 「すごく美味しかったです。特にプリンすごい良かったです。チーズケーキといいデザート得意なんですか?」「シュークリームは作ったことないけどね(笑)」 いや、そこまで求めていない。

今度は何をお礼に送ろう。彼女のデザートに惚れたかもしれない。





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