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時は進み・・・戻る?「TENET」

今日は休日ということで、前もって決めていた映画を見に行くことに。普段予定を決めないで1日を過ごすことが多いのですが、予定を決めるとなんというか充実度が朝から違いますね。

ということで、やってきたのは新宿歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿。ゴジラが目印の映画館です。で、何を見に来たのかというとこれ。

TENET」です。クリストファー・ノーラン監督によるこの映画、とにかく時間が一つのテーマとなっている作品です。

あらすじ
ウクライナ、キエフのオペラハウスにおいてテロ事件が発生。「プルトニウム241」を奪取したスパイを救出するために、テロ事件の解決のために投入された特殊部隊に偽装してオペラハウスに突入したCIA工作員の男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、ケース内のプルトニウムとされた物が謎の部品であることを知る。また、スパイの救出には成功したものの脱出の際に、ロシア人たちに捕らえられてしまう。

彼は拷問の隙に自決用の毒薬を飲むが、それは実は睡眠薬であり、目を覚ますとフェイ(マーティン・ドノヴァン)という男からテロ事件は自分たちの組織「TENET」に加えるためのテストだったことを明かされる。呼び出された場所にて未来からもたらされたという『逆行する弾丸』の存在、それらを利用して世界を破滅させようとする武器商人アンドレイ・セイター(ケネス・ブラナー)の存在を知った男は協力者であるニール(ロバート・パティンソン)と共にセイターの妻であるキャット(エリザベス・デビッキ)と接触を図るなどし、セイターの陰謀の打破を目論む。(wikipediaより)

まずこの映画ですが時間が一つのテーマとなっており、時として時間が逆に進む「逆行」というのが起こります。この「逆行」における映像表現がとてもすごいと感じました。本来ならばあり得ないはずの「順行」と「逆行」が複雑に絡み合う表現はとてもおもしろかったです。

その一方でこの作品はとても頭を使います。「順行」と「逆行」の仕組みもそうですが、至るところで過去と未来が複雑に絡み合います。この複雑な絡み合いは非常に頭を使うことになるでしょう。

そしてこの複雑な絡み合いの結果何が起こるかと言うと、過去には戻れないのを分かっているのにも関わらず、もう一度振り返りたくなるということです。あの日あの時どうだったのか。実は最初から違ったのではと、いろいろ気になる部分が出てくるでしょう。

こうしたもう一度見たくなる感覚というのは、最近だと「カメラを止めるな」に似ています。あちらの作品ではコメディやエンターテイメントに特化しているリプレイ性でしたが、こちらでも仕組みやフラグを確認したくなるリプレイ性です。

それもあってか、この作品をあえていうならば「家で見たい」と思える作品でした。それは巻き戻しや再生を繰り返ししたくなるということです。しかし映画であるにも関わらず「家で見たい」というのは当分叶わない話であり、至るところの映像表現から「映画館で見ないと楽しめない」という矛盾を抱えることになります。

またこの映画の魅力はリプレイ性の他に「余白」というのがあります。余白というのは考察です。順行と逆行を繰り返していくなかで映画の至るところにあえて語られていない部分というのがいくらか見られます。というよりもあえて見せられているといったほうが正しいでしょう。

これらの解釈は観客次第というのがありますが、このあえて見せる「余白」というのがとても興味深く、映画を見終わったあとの余韻としても非常に楽しむことができました。ちなみに実際この映画の公式サイトにはそういった余白を楽しむためのコンテンツも存在します。つまりはそういうことなのです。

ということでリプレイ性と余白というのがこの映画にありました。なお事前に映画好きな弟に話を聞いたところ、クリストファー・ノーラン監督はこういったことをよく行うとのことなので非常に納得が行きました。

ちなみにこの映画に行くことに関して時間の逆行という迫力から通常のバージョンを見ようか、椅子が動く体験型の「4DX」かどちらのバージョンでみようか非常に悩んでいました。

しかしこういった考察やリプレイ性を考えると1回目は通常のバージョンで見ることをおすすめします。自分も悩みに悩んだ結果こちらにしましたが、正解でした。やはりとにかく考えながら楽しむという作りなので、座席の揺れとか映像表現に連動して体験する表現を楽しむ余裕というのが正直ないのではと思いました。

ただし2回目以降なら十分ありだと思います。特に4DXは以前も体験しましたが、非常に面白い仕組みでプラス料金がかかるとはいえそれに見合った十分な体験を得ることができます。

映画「TENET」
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/tenetmovie/index.html
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