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インプット・プロセス・アウトプット ~どこでも通用するスキルを身に着ける⑥~

これまでの5回は、”持ち運びできるスキル”そのものに焦点を充ててきたが、今回はどう身に着けていくのかという話をしたいと思う。結論から言うと、インプット・プロセス・アウトプットを整理することである。

人生でも、ビジネスでも、仕事でも、学習でも、全てはインプット・プロセス・アウトプットで成り立っている。例えば、売上高という”アウトプット”があり、そのために施策を実行するという”プロセス”があり、成果に繋がる施策を考えるために世の中の事例や書籍や優秀な営業担当の声などの”インプット”がある。例えば、TOEICで900点以上を取るという”アウトプット”があり、そのために試験対策という”プロセス”があり、そのためにベースとなるリスニング・文法・読解・会話等のテキストや授業等の”インプット”がある。

「なんだ、当たり前じゃん」と思うかもしれないが、私の経験上、自己成長のために、何かしら”アウトプット”を課して、そのために”プロセス”を描き”インプット”をルーティン化できている人はむしろ少ない。また、「こうした方がいいよ」ということを同僚などに話をしても、それを継続的に実践している人はほぼ皆無である。実はこれを継続できるのが、自分の最大の武器だと思っている。

全体像の図式化

現時点で、私が実践している、自分が成長するためのインプット・プロセス・アウトプットを図式化してみた(下図参照)。定期的に出す”アウトプット”があり、そのための”プロセス”があり、そのための”インプット”を整理している。もちろん、本業である経営コンサル・プロジェクトにおける顧客に提供するアウトプットは対象から外している。

インプット・プロセス・アウトプット

インプットするとは?

インプットのポイントは、複数のソースを持つことである。

私の場合は、NewsPicksを見たり、Inorearderで記事を確認する。それに加えて、動画(NewsPicksやNewsPicksアカデミアなど)やVoicy(キンコン西野さん他)にて、音と映像でもインプットする。Voicyを知らない人はいるかもしれないが、”ながら作業”ができるので今後も重宝されるソースだろうと思う。

また、オンラインサロンにも複数加入している(西野亮廣エンタメ研究所、尾原のオンラインサロンハック、オンラインバーゆうてんか)。また、自身がオーナーを務めるオンラインサロン「右腕倶楽部」も貴重なインプット源である。オンラインサロンの特徴は、バックグラウンドの異なる方々からの共有や議論があり、一般的なメディアよりも、かなりリアルで生々しい感じがある。だからこそ、記憶にも残りやすい。ちなみに西野亮廣エンタメ研究所はめちゃくちゃお勧めです。毎日の2,000-3,000文字のビジネス記事は秀逸であり、その記事を読むだけでも十分過ぎる価値である。また、オンラインサロンではないが、尾和恵美加さん(@emiwatson1)が主宰するWisdom Share部(毎日2000-2100、Zoom開催)もお互いの知恵をシェアする場として有益だと思っている。


さらに、書籍も週に数冊読むようにしている。書籍は特定個人の長年の知恵や経験の結晶なので、疑似体験をするような形でインプットができ、一番頭に残る情報源だと思う。

メルマガもそう。メルマガでお勧めは佐藤義典さんの売れたま!

購読して10年くらい経過している。週2回、マーケティングの成功事例について、特定の記事から解説がされる。事例も参考になるし、その解釈の仕方も参考になる。

Twitterは約半年前に始めたけども、有益なツイートをされる方が本当に多い。よくも毎日あれだけの有益ツイートができるものだと思う。とうとう私の「毎日動向を確認するリスト」は93名となってしまった。一部紹介すると、柳本純一郎さん@JY_hrd_market、ポン太さん@pontagon_consul、世界のOZAWAさん@yuji_bakenshi、shoさん@sho_m1205a、カズマさん@kazuma_200101、グローカル姉さん@glocaleducate、秀吉さん@hideyoshijutaku、みなこさん@minako33ceo、堀江京介さん@kyosuke_horie、りょうさん@RIwahashi
、虚太さん@urotachment など他にも多数。どれもお勧めアカウントである。

社内のナレッジDBも定期的に徘徊している。提案書やPJ完了報告書から得られるものもある。

ただ、インプットは上記に限定する必要は全くない。重要なのは、自分にフィットするインプットを複数持ち、毎日インプットし、そして定期的に入れ替えていくことである。

プロセスするとは?

インプットしたものの殆どは頭から抜け落ちていく。「ふーん」程度のものが殆どのはず。ただ、インプットしたものの中でも、”心に引っ掛かったもの”をevernoteにメモするようにしている(下図参照)。大体、日々2-3件くらい。私の場合は、「面白いなぁー」と感じた事例やコンセプトや商品/サービスなどは一行書きしている。

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それをあとで見返しながら、資料化している。この一行書き⇒資料化がポイントである。このプロセスを経ることで、単なる記事が自分のネタになるのである(下図参照)。

共有話題ネタ

アウトプットするとは?

アウトプットする場があるから、インプットもするし、プロセスも頑張るのだと思う。私は自ら、アウトプットする場を3つ設けている。

①共有話題:

聞きなれない表現だと思うが、ビジネス小噺である。経営コンサル・プロジェクトで、お客さんメンバー(主に管理者)との集合MTGの冒頭に気づきを与えるためのビジネス小噺をしている。最新のビジネス事例の話をすることもあれば、普遍的な要素の話をすることもある。その10分間で、一つでも二つでも気づきを与えたいと思っている。そういうアウトプット場があるので、インプットもプロセスも継続できている。あまりにもビジネス小噺が溜まったので、1年くらい前に体系化してみた(下図参照)。それぞれのテーマに紐づく小噺が2-3つ用意しているし、毎週増加している。

共有話題集

②事例集作り:

プロジェクトで成果を出すためには、様々な業種・業態の成功事例を知っておくと、いつか使えるようになるし、見返しているうちにふとアイデアが浮かんだりする。幾つかのテーマ毎に事例集を作成している(下図参照)。例えば、売上高向上、働き方改革、新規事業創出など。毎日のevernoteで溜め込んだリストを眺めながら、事例を調べて、該当する事例集にストックしておくようにしている。下図は売上高向上策の切り口だけども、各視点の説明と事例をセットでストックしている。

売上向上の視点

③note作り

初めて2ヵ月程度であるが、noteも立派なアウトプットの場である。もちろん読んでもらいたくて書いているけども、自分の思考の整理の場にもなっている。

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纏め

私なりの方法論を述べてきてが、個々のやり方はそれぞれであるにしても、自己成長を促すためには、①アウトプットする場を自ら設定する②そのためのプロセスを明確にする(一行書き⇒資料化)③複数のソースを持ち、日々インプットするということが必要だろうと思う。

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