終わりを決めた人
終わりを
たしかに決めた人の
所作というのは
とても
静謐なもので
朝焼け前
黎明の時分の
冷えて
つるりとした
大理石の
地肌のような
空気を纏う
朝というものが
当たり前に
明く焼けるものだと
信じて
疑わぬ人には
触れることなど
到底叶わぬ
終わりを
たしかに決めた人の
所作というのは
とても
静謐なもので
朝焼け前
黎明の時分の
冷えて
つるりとした
大理石の
地肌のような
空気を纏う
朝というものが
当たり前に
明く焼けるものだと
信じて
疑わぬ人には
触れることなど
到底叶わぬ