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【念願のアレ】第19回目参加 startup weekend苫小牧

優勝した。やっと。

参加するたびに、「次こそは!頑張って!」「また逃しちゃったのかよ〜」「人の話聞いてたら優勝できるのに」とか。気にかけてくれてる嬉しさが大半、ただ、悔しさがゼロなわけがない。だからこそ、ようやく「優勝」という跳び箱に届いた。19段先にあったらしい。もちろん、「〇〇回参加して優勝したことないんです〜」と言えば覚えられるから、そのきっかけを1つ無くしたのは悲しいけども。

そんなわけで、3日間のことを書いて行こうと思うが、3日間の本番前の運営活動についても軽く触れる。ぼくは、苫小牧では初めての運営(オーガナイザー)を務めていた。以下の目次で書いていこうと思う。

・運営活動
・イベント1日目
・2日目
・3日目

運営活動

自分が主に務めたのは、IT周りの管理(SNS投稿、イベントページ作成など)。ただ、これは隙間時間にやれば良く、今回強調したいことではない。集客の部分について描きたい。

今回、自分の誘いきっかけで(なんて書き方烏滸がましいけども)、苫小牧の外から学生がたくさん来てくれた。主に、釧路、帯広、札幌、小樽の4地区。釧路と帯広は、6月に開催されたstartup weekend釧路。このイベントが楽しかった!と思ってくれた人が来てくれた印象。すごく嬉しい。そして札幌。北海道大学の学園祭に遊びに行った際、研究室の後輩の紹介で会った。志が高そうで、取り組んでることも面白い。こういう人見つけるとすぐ誘っちゃう。そしたら来るって言ってくれた。
次に小樽。これは、startup weekend釧路が発端。発表だけ聞きに来た方の1人が小樽商科大学の先生。その方とお話しする流れで、「よかったら、2日後のお昼に小樽来てよ」と。運良く自分が北海道にいたので、初めて小樽商科大学に足を運んだ。そしたら学生が7人いて、そこでプレゼンをした。プレゼンの内容は、簡単に言えば「北海道来て人生変わったよ〜」と言った旨。その中に、startup weekendの話も取り込んだ。そしたら、想像以上に学生方の食いつきがよかった。その結果もあってか、2人からの申し込みがあった。相手の行動を促すことができたのが嬉しかった。1人は大学1年生。未来が明るすぎる。もう1人は、実際にキッチンカーをしてる大学3年生。行動力の塊。さらに嬉しいことに、2人が友だちを連れてきてくれた。その方がなんと、去年のstartup weekend釧路に参加してくれた方。声かけたいと思いつつ、連絡手段がなかった。だからこそ、通知を見たときは飛ぶほど喜んだ。、

思えば2年前から。ずっと参加し続けていて、声はかけていた。だけど、なかなか参加に結びつかない。確かにパッと見ると胡散臭そうだし、なんか騙されそう。そう思われても仕方がないが、それが今。少しずつだが、集客力がついたのかもしれない。繰り返し参加してることで、素の自分を出し、それが伝わってるのかな。何より、積み重ねの大切さを感じた。

1日目

初日。私用で到着が遅くなった。ただ、嬉しいことにぼく専用のピザを残してくれた。あーなんだろう。たった5文字なのに温かみを感じた。どれだけITが発展しても手書きが愛されるのはこう言ったところなのかもしれない。

そんなわけで、いつも通り、アイスブレイク、1分ピッチ。今回はピッチはしなかった。理由は2つ。まずは、運営として周りを俯瞰したかったから。ただ、次の理由が大きい。2つ目。良きタイミングで自分のピッチをしようと思ったからだ。どこかのチームが解散になりそうなとき。煮詰まって、前に進めない様子が見受けられたとき。チームをクビになった人がいたとき。やりたいことは1つあった。ここに書くと話が長くなるので割愛。

だから、「みんなどんなピッチをするんだろう」と思いながら聞いて行った。どれも面白かったが、1つだけ弾丸ライナー並みの早さで、自分のハートを刺したものがあった。

「北海道、暑すぎませんか??」

会場の中が「??」だった。しかも、開催地苫小牧の気温は20℃とか。いや、むしろ涼しいやろ。しかも、これで終わらない。「冬の雪をなんとか溜め込んで、夏の暑さをなんとかしたい」夢のような話だ。しかも、「できるか全く分からないんですけど」って。第一印象、ノリと勢いを感じた。この人と一緒にいたら絶対楽しいぞ。ただ、ポジティブなことばかりじゃない。ノリと勢いが先行して、行き先が不透明になることもある。どうしようかな。けど、ワクワク心が踊ってる自分に嘘はつけなかった。チームに入ろう。若者4人チームが形成された。ただ、1つだけ伝えさせてもらった。

アイデア、課題に対する想いは見失わないようにしよう

果たしてどんな2日間になるのでしょうか。

2日目

2日目は、ホッキカレーでスタート。同じ宿(ゲストハウス)に泊まってた6人。みんな遠方から来ていた。せっかくだし苫小牧名物ホッキカレーでも食べに行こうという話になり、朝イチに行くことにした。ホッキカレーとつぶ貝を食べた。朝から贅沢。

ちなみに、一緒に行った5人みんな学生さん。老若男女と関われるところが、このイベントの魅力の1つだと思ってる。現に、運営メンバーだとぼくは最年少。かつ12人いて唯一の20代。色んな世代、バックグラウンドの方々との交流が楽しめる。そんなわけで、北の大地の新鮮な海の幸を味わい、会場へと向かう。

改めて。テーマは「暑すぎる」まずは課題の背景を聞くことに。すると、どうやら鹿児島県の島国から北海道に帰ってきた時に感じたらしい。いや待って。もっと暑いじゃん(笑)なんて思いながら話を聞き続けると、「鹿児島ずっと暑くてしんどくて。だけど、やっと北海道に帰れる。北海道は涼しい。過ごしやすい日々に戻れるのが楽しみで。だけど。。。」

「思ったよりも暑いと感じたんです。ショックだった」

なるほど!確かに、北海道は日本の中だと涼しいのは間違いないが、お昼時は暑い。思ってたより暑くてガッカリするのは納得だ。

そうなると。。。道外から北海道に来て、思ったより暑い。これは、観光客が思うことなのではないか?そんな話になった。となると、これが本当かを聞きに行かなきゃ行けない。では道外の観光はどこにいるのか。思いつくのは、新千歳空港、札幌、小樽。聞き込みに行ける現実的な距離を考えるとこれくらい。この日は土曜日。新千歳空港だと、これから観光する人(土日休みを使って北海道に来た人)が多いため、聞くタイミングとしては早すぎる。次には札幌。人が1番集まるから適任かと思いきや、観光客以外に、地元の人、道内の遠方から来た人など、様々な人がいる。そしたら小樽かなと。小樽運河にいる人は、きっと観光客がほとんど。これは行くしかない。

なんて思っていたが、行くことが必ずしも良いとは限らない。小樽に行くと、帰るのは早くても夕方。交通費はもちろん、何より提供頂く食事、起業経験ある方からのコーチング失うことになる。特に、コーチングはstartup weekendの中ではメインイベントのうちの1つ。これがきっかけで、チームの中で思い描いてた「勘違い」を防げる。それを放り出して外に出る覚悟があるのか。チームで話し合った結果、「うちらは道外の観光客がターゲット。コーチングの方はみんな道内の人。そしたら受けなくてもいいか」と。外に出る覚悟が決まった。

どうか、ぼくらの勘違いがありませんように。そして、勘違いだったとしても、良い方向に行きますように。

そんなこんなで小樽に到着(運転ほんとありがとう)んー。暑すぎる。

(見えづらいが)32.8℃

これは調査すべき環境。予想通り、小樽運河にたくさんの観光客がいた。よし、聞きに行こう。4人いたので2人組にに分けてヒアリング。

ただ、どうしても聞くのを躊躇してしまう。まだ、聞く恥ずかしさを拭うことができてない。なんとか聞きたい。そう思ってぼくは、カメラを用意した。素敵な景色を前に「すみません。よかったら写真撮りましょうか??自分たちも撮って欲しいので」

パシャパシャ。もちろんこれで終わるわけがなく、近くにある温度計を指さして、「今暑くないですか」と。これを数人にやった。「暑いですね〜」で終わる人もいれば、「どこから来たんですか??」「暑いの知ってたらどうしてました??」「涼しい室内、涼しい自然、色々ありますが、どこ行きたいですか??」など。とりあえず思いつく限りのことを聞く。最初にしてはうまく行ったのかな。ただ、写真パシャリ作戦は、やりすぎると怪しまれる。「あそこで写真取ってるカッコいい2人。危ないから近づくな」と。

ん?なんか間違ってること言ってます??

そんなわけで、もう1ペアと合流。お互い苦戦。うまく声かけれるためにはどうするか。思ったのは、「きっかけ」「相手が答えやすい何か」が必要だと思った。そこで、大きな看板を用意して、「何を聞きたいか」を書くこと。そして、模造紙にシールを貼れるようにすること。この2つがあると、観光客の方も応えてくれると思った。よしやってみるか!近くに、ドン・キホーテがあったので、そこで買い出し。また、暑さ対策の商品も購入。自分たちが体験することで、「これが良いんじゃないか」というアイデアが出てくるからだ。アイデアを形にする上で、検証が大事というが、その過程、「どうやったら観光客から声が聞けるか」「どうやったらアイデアを思いつけるか」これも検証。失敗して改善してうまく行く。これの繰り返し。

そして、看板が完成した。

今振り返ると、よくこんなことできたなと思う。この原動力は色々ある。まずはチームワーク。1人ではできないことが、誰かと一緒にやるとできる気がしてくる。次に、やらざるを得ない環境。小樽までお金をかけて行ってるし、遊び目的だと思われたくないから「何も成果得られなかったら、苫小牧に戻らす自宅に帰ってやろう」そんな気持ちで臨んでいた。改めて、「やりたいことがある。けど、それが実現できてない」そんなことを解決するためには、「やらざる得ない環境をみつけ、それに飛び込む」しかない。以下の話だってそう。

そんな覚悟が実ったのか、思った以上に聞けた。

看板を持ったのが大きかった。自分たちが話すよりも先に、相手も何となく話題を察してくれるから。また、「察してくれてるだろう」と思い込むことで、聞きに行けるのもある気がする。

結果、「北海道は思ったより暑い」という認識は合っていそうだった。また、同時タイミングで暑さを防ぐもの、守るものを聞いたところ、「風」と答えた方が多かった。これを受けて、今回は、「北海道の暑すぎる」を解消するために、思い切って風に特化しようという話になった。風を送るものといえば、ハンディファン、首掛け扇風機。これらをレンタルできるようにすればよいのではないかと。現に、「北海道は涼しいイメージがあるから、ハンディファンを持ち運ばなかった。実際、北海道に来てみたら暑い。だけど、家にあるものを買おうとは思わない」と言った声が。風を送る機能のレンタルにどれだけ不満があるのか聞いてみること

2回目のヒアリングだ!なんて思ったが、辺りも暗い。

流石にもう暑くない。我々の熱量と気温には比例関係があるかの如く、我々のモチベーションも下降気味。正直、朝から動き、ご飯もまともに食べてないから疲れていだと思う。そこで、潔く打ち切って、次の日に回すことにした。それでもやれることはやりたいと。小樽のサウナ付き銭湯に行き、体を流し、作戦会議すること深夜1時前。こんな時間が。

最初は1時間くらいの滞在を考えていたのに、半日もいた。苫小牧のイベントなのに、ほとんど小樽にいた。起業経験ある方からのコーチングもすっぽかした。あまりにも破天荒。これが吉と出るか、凶と出るか。

苫小牧の部屋に着いたのは、深夜2時半とか。(運転ほんとありがとう)ゆっくり休もう。そう思っていたら、まだ起きてるチームがいた。うわあマジか。疲れ果てた自分の姿を見て

まだ、おきとる。。。

みぎーさん助けてください

待て待て待て。敵チームだろうって。ただ、めちゃくちゃ頑張ってる姿は見ていた。少しでも力になれたらと、ちょっとだけ話した。こんな感じで2日目終わり。

3日目

朝到着したら、運営メンバーから「お久しぶり」と言われる。確かに1日ぶりに会った。他のチームの方には、何をしたか一切話してない。この時点で、小樽でひたすらヒアリングをしていたのを知ってる人はほとんどいなかったと思う。

最終日も2組に分担。2人でピッチ資料を作って、2人で小樽にヒアリング。いやまた小樽に行くんかいって。本当にそうだ。往復4時間弱かけて、1時間の滞在。コスパ悪すぎる。それでも、小樽でないと聞き込めないし、それをやろうって、実行できるチームに入れたことが本当に嬉しかった。

ちなみに、ぼくはピッチ資料作成。高専の方と2人で作る。本当に仕事が早い。2人で協力しながら、何とか項目を埋めていく。本番直前に資料ができた。あとは本番のおれ、頑張ってくれと。

そして気になるヒアリング組。たくさん聞いてくれたみたい。ただ、購入に至るのは難しかったようで。感覚30人に1人が、お金を払ってレンタルするとのこと。やっぱり難しいよなぁ。もっと時間あったら。そんな思い。ただ、逆に言えば、時間の範囲内でやれることはやったと思う。今までの完全燃焼は嘘。今回初めて、やり切ったと思うことができた。これは、チームみんな共通だといいな。

そして、ピッチを5分でする。何とかまとめられて。質問もきちんと答えて。もっと話し方を勉強できたらなんて思うけど、今のベストは尽くせたと思う。何より、チームワークの良さを伝えられたと思っている。

さてさて、気になる順位。まぁ言ってしまってるからサラッと長そう。

優勝した

やっとね。19回目にしてやっと。

2021年12月にstartup weekendというものに、この地苫小牧で出会った。このイベントにハマってしまい、2022年2月の仙台開催に参加。ここで、起業経験ある方、既に10回参加してる彦根から来た方にコテンパンにされた。当時、行きたい企業から内定もらえて浮かれていた。天狗状態の自分。外だけ硬くて芯はフニャフニャの鼻をへし折られた。それが悔しくて、「悔しさを晴らすために優勝するまで参加する」とか言ってから2年半が経つ。いやほんと長かった。だけど、この期間に沢山の人に出会うことができた。切磋琢磨できる友人、尊敬できる先輩方。優勝した投稿をしたときのリアクションがたくさんきた。

本当に幸せもんだ

改めて。startup weekendに関しては、いつまでも参加者の気持ちを忘れないようにしたい。それは、運営であってもそれ以外でも。過去に運営をしていたときに、参加者との距離感を少し感じてしまったことがある。そんな自分に寂しさと危機感を感じた。何事も自分はプレイヤーでいたい。

そんなわけでつらつら書いてみた。なかなか書く時間を見つけられず。現在、大阪への移動中で、その中で書いている。こうして、北海道に住んで、東京で呑んで、大阪に行けるフットワークをゲットしたのも、startup weekendのお陰だと思ってる。この軽さを保つ、いやもっと羽ばたけますように。

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