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151.【ネタバレ有】平和な現代だからこそ、どう命を使うのか大事な人と観たいゴジラ-1.0。

◆総評、ゴジラ好きはもちろん、観たことなかった人でもOK!

つい最近ですがAmazonPrimeにて【ゴジラ-1.0】が解禁されました。
やはりゴジラは劇場で観なきゃでしょ!というので、年末のスキマ時間に観てはいましたが、2回目もやはり感動しまくりでした。
本作は「ゴジラ」の生誕70周年記念作品で、日本で製作された実写のゴジラ映画としては通算30作目!3代、4代にも渡って愛され続けたゴジラ作品の節目にも当たる作品です。

1月24日時点では、なんと【アカデミー賞 視覚効果賞にノミネート!】
予告編だけでも手に汗握る、臨場感たっぷりの映像です。

◆以下より、ネタバレ有り

ネタバレ無く、作品を楽しみたい方は是非AmazonPrimeにて。
モノクロ映像ver.も公開中です。

①ゴジラという名の亡霊、フラッシュバックを克服するストーリー!
昔のゴジラ作品は「ゴジラVS怪獣」がベースで、時々は人間も介入するものの戦いのキッカケになる程度で最後はゴジラの圧倒的強者感、で作品が完成するものが多かったです。(例)「VSヴィオランテ」「VSデストロイア」等

私が幼少期に観ていた作品は、「ゴジラ+人間VSヴィラン怪獣」が多かったので、ゴジラ=なんだかんだ人間の味方サイド?という認識をしています。(例)「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」等

ただ最近は「ゴジラVS人間」をストーリーにする事も多くなり、もしかするとその世代は私達世代のようなゴジラは敵なの?味方なの?という認識はないのでしょうか、、。ジェネレーションギャップをゴジラで感じられますね。

②ゴジラ作品に対するリスペクト満載!
予告編にもありますが、列車を襲うゴジラ、使われている過去作品のBGM、各所から過去作品に対するリスペクトを感じる描写や表現が散りばめられていてずっと追いかけているファンとしてはとても胸アツでした

1954年発表の1作目「ゴジラ」が品川駅の電車を口に咥えるシーンは作品を見たことない人も、その1枚絵に見覚えがあるのではないでしょうか。
まさにそれをオマージュするかのような、列車のシーンはヒロインの危機というのもありドキドキハラハラが止まらない場面!

また随所のBGMが過去作品「VSデストロイア」や「VSモスラ」から参戦している曲があり、「聞き覚えがあるー!」とつい劇場で興奮してしまい、同席していた友人の腕を叩きまくってしまいました。
X(旧Twitter)でもBGMの件に触れている方が多数いて、やはりみんな歓喜していたのだなと一人でうんうん、と納得しています。
BGMだけでも情景が広がりますよね。

③烏合の衆ではなく、想いを同じくしたチームは強力!
ゴジラ襲来、ただGHQからの制限で武装解除した状態の船だけで応戦する、という絶望的な状況に「あのゴジラ相手に勝てるわけ無いだろう!」と腰が引ける者もいる中、「この戦いは死にに行く特攻とは違う。”生きる為”の戦いだ。」「誰かがやらんといけんのですよ。」と有志で集まったゴジラ対策部隊。全員の目的が合致しているので、物事を進める上で最小限のコミュニケーションでトントン拍子に物事が進んでいきます。
複数の船と人が海上でチームワークを発揮する”海神(わだつみ)作戦”のシーンは、自分の中の少年心がわくわくハラハラどきどき!胸アツです。

④主人公の敷島はまさに等身大の人間
敷島は特攻隊として戦場に赴いたものの「死にたくない」と腹をくくれずに、戦闘機を降りた島でゴジラに遭遇する人物。
そのゴジラに対しても銃を撃てず、現場にいた戦闘機の整備兵である橘から「お前があの時に撃たなかったから、仲間が死んだ。」となじられ、戦地から東京に戻れたと思ったら、空襲で自身の両親も亡くなり自宅も全壊状態。
隣人の澄子(すみこ)からも「特攻しに行ったのに生きて帰ってきた恥さらし。だから東京もアンタの親も私の子供も空襲で死んだんだ。」とさらに追い打ちをかけられます。
ゴジラ襲来のトラウマも抱えた敷島は自殺はしなかったものの、生きる気力もなくなり、生きているのは死んでいるのかも分からない状態になりました。

ここで変に主人公特性で「こんな状態でもやってやるぜ!」と意気込まない、まさに等身大の人間を演じた神木隆之介さんの演技が光ります。

命のバトンは繋がれていく
焼ける家に挟まれる両親から「生きろ」と言われたのりこは、血の繋がりもないあきこを育て上げた。
戦争を知らず、骨折してしまった水島を海神作戦には参加させないという意思決定をし、「日本の未来は任せた。」と言った秋津から「俺だってこの国、守りたいんです。」と、船に乗るだけが戦いではない、とピンチの場面で沢山の船を率いて帰ってきた水島。
一度は犬猿の仲となり、お前が死ねばよかったんだ。と言わんばかりの橘から「敷島、生きろ。」と、橘が施した脱出装置で生きる選択をした敷島。

書ききれないくらいの興奮とメッセージ性。
百聞は一見にしかず!是非観てみてください。



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