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紙からデジタルの移行期を生きる面白さ(グラミー賞の話です)

私はどうやらとても面白い時代を生きているようです。

2014年から私はグラミー賞の投票者に加わり、ほぼ毎年投票をしているのですが、去年だけ、投票をさせてもらえませんでした。 理由は・・・

システムエラー!!笑

システムエラーで投票できないってどういうことよ!しかも問い合わせの連絡を10回以上入れても、誰も電話に出ない。留守電入れても折り返しもない!キー!!!

今年になって分かったのですが、どうやら

・大規模システム改築によるエラー
・コロナ禍によるオフィスのゴチャメチャ

この2つが同時に来た結果、あてくしは投票させてもらえなかったようなのです。が!このシステム改築がどうやら終わったらしく、いよいよ、今年からグラミー賞の投票システムが使いやすくなるよ!という自慢げなメールが今朝届きました。グラミー賞が紙からデジタルに移行する時代を全部見られるなんて、楽しいであります。

2014年からしばらくの間は投票は紙投票でした。投票用紙が届いて、鉛筆でマークして、送り返すんですよ。どひゃ〜。投票候補の一覧などは全てWebで見るのに投票は紙。どひゃ〜〜!

国際ツアーとかぶってかなり焦った年が1年ありまして、その際は、連絡したら、投票用紙をスキャンしたものをメールでNYの事務局に送れば1カウントとして認めてくれるとのことで。そうするしかないからそうしたのですが、「お前は日本の成田空港か!」とツッコミたくなるほどの手作業ぶりに驚いたものです。紙&一部分だけデジタル&手作業---ってデジタルの意味無し!

日本のお役所もそうですが、大きすぎる団体はデジタル化が大変なのかもしれませんね。

「6人分の人生」がキャッチフレーズの私は、なんとシステム開発もやったことがありまして。上流工程の担当でした。リクルート内のHR部門というセクションで今でも使われているはずのHOPEというシステムの立ち上げに関わりました。各部門の業務フローをヒアリングして、その業務の中のどの部分をデジタルで自動化するとほんとうに仕事が楽になるかを調べて実装チームに回す係だったんですが、これが面白くてね。

Hをかたどったアイコンをデザインしたのも私だったというあまり外に出ていない事実があるんですが、先日「そのアイコンクリックしてHOPE使ってました〜〜」という方とお会いする奇跡がありました。もはや別デザインに変わっているだろうけど〜。しみじみ〜。

Anyway、その仕事で知ったのですが、同じ部署の中に業務フローが違う人が居すぎるとシステム開発大変なんですよ。「業務の中のどの部分をデジタルで自動化するとほんとうに仕事が楽になるか」の共通項が見いだせないからです。グラミーは音楽の作り手だけが投票してるのではなくて、様々な立場の業界人が投票しているので、そのせいでシステム開発が大変だったのかもね〜〜 ... なんて優しいことを言いましたが、本来はただ投票するだけなんだから、私が参加したHOPEの開発よりよっぽど楽なはずじゃい!ちゃぶ台ドーン!

グラミー賞の投票は2回に分かれていまして、最初がノミネートを選ぶ1st round。これで各賞につき5ノミニー(ノミネートされている人)ずつに絞り込まれまして、これがいわゆる「グラミー賞ノミネート」ですね。銀賞みたいなものです。

ちなみに、皆さんグラミー賞に選ばれる=音楽の質が良い、と勘違いされているかもしれないですが、これは選挙なので「かなりの人に知られていることの証」だと解釈するほうが正しいと私は思っています。なのでノミニーは、その方の音楽ではなくて、政治力やコミュニケーション力、好かれ力や評判UP力が凄いのだと考えてください。社内の昇進とかと同じです。

で、この後に5つのノミニーから優勝者を決める投票がもう一度あります。今週始まるのはこのfirst roundの投票です。この時は1つだけ投票するんじゃなくて、複数の投票先を選べます。今年はもう1つ目の投票先が決まってまして。私が参加しているアルバムがありますので。参加したものは全力で推さないとね。セルフ推しです。

それ以外の投票はどうしようかな〜?

今年出ている業界のアルバムほぼ全部がweb上で聞けてしまうのがグラミー投票の隠れた特権なので、豪華リスニングタイムを楽しみたいと思います!

↑と、書いたけど、それも全てシステムがちゃんと稼働してないと楽しめないわけで!今回はちゃんと稼働させてよ!!!!と、あまり期待してないからちゃぶ台を手元に用意しながら、願っています。



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