着物でどこ行く?~東京名所~
皆様、あけましておめでとうございます。
和装師範のみほと申します。
和装師範ではありますが、着物を着た「あと」の楽しみ方についてお話させていただきます。
よろしくお付き合いくださいませ。
さっそくですが、東京都内で着物が似合う場所について、皆様どのくらい思い浮かべる事ができるでしょうか。
まずはやはり日本の名所、浅草の浅草寺。定番ですね。
では浅草寺以外ではいかがでしょうか。なかなか思い浮かばないのではないでしょうか。
今日は私のオススメする、「着物が似合う東京の名所」についてお話させていただきます。
浅草寺
やはりなんと言っても一番は東京の名所、浅草浅草寺。
ここ最近は着物のレンタル屋さんも増えており、華やかな着物で浅草寺を散策する若い女の子達やカップルが多く見られるので、着物でお出掛け初心者の方は、気軽に遊びに行けるスポットかと思います。
また数年前から夜のライトアップにも力を入れており、照明デザイナーの石井幹子さん(日本に「ライトアップ」という文化を根付かせたパイオニア的存在の方)により手掛けられたことで、とても幻想的な雰囲気を味わう事が出来ます。
そして浅草には、若者に大人気の「かざぐるまの壁」という映えスポットもあるので、とても今時の可愛らしい写真を撮る事もできます。
浅草はどこを歩いても、どこで写真を撮っても着物がぴったり似合う名所中の名所であり、着物でお出掛け初心者の方でも訪れやすい場所なのでオススメの名所ですね。
八芳園
続いてご紹介するのは八芳園です。白金台に位置する老舗の結婚式場・宴会場です。2022年にはバイデン大統領と岸田総理も訪れていましたね。
しかし、結婚式場で何ができるの?
そう思う方もいらっしゃるでしょう。
実は八芳園には、とても広大な日本庭園があり、一般客でも"無料"で"自由に"散策が出来るのです。(開園時間はwebサイトをご確認ください)
https://www.happo-en.com/
お庭は広大ですが30分もあれば見て回る事ができ、また足元も歩きやすく整備されているので、着物で訪れても楽しめることと思います。
また八芳園にはレストランやカフェもあるので、お庭散策後にお庭を見ながら一休みが出来るのもオススメです。
春の桜の時期や秋の紅葉の時期もとてもお薦めなので、一年を通して楽しめる名所かと思います。
昔ながらの情緒ある日本庭園を背景にお着物で写真撮影なんて、いかがでしょうか。
浜離宮恩賜庭園
続いてご紹介するのは東京中央区に位置する浜離宮恩賜庭園です。こちらは東京湾の海水を引く潮入の池の様式が用いられており、潮の満ち引きで趣が変わる庭園となっております。
庭園の中には島々を繋ぐ伝え橋があり、お茶室で抹茶を嗜む事もできます。
私が訪れた際には、海外の観光客の方からたくさん写真を求められちょっとしたアイドル気分を味わうことができました。
都会のど真ん中にあるのでアクセスしやすく、ふらっと訪れる事ができ、もちろん庭園散策前後には汐留周辺でランチもできます。
都会のビル群の中にある江戸時代の大名庭園にふらっと訪れてみるのはいかがでしょうか。
神楽坂
続いては神楽坂です。新宿区に位置し、最寄駅は飯田橋駅になります。
神楽坂にはなんと言っても、日本でもここにしかないと言われる花街特有の路地が多数存在します。
石畳で埋め尽くされた狭い路地を歩いていると迷路に迷い込んだような気持ちにもなりますが、昔の時代にタイムスリップしたような不思議な気持ちにもなり、情緒を味わう事ができます。
そして意外にも、神楽坂はプチフランスと呼ばれ、フレンチレストランが数多く存在します。
その理由は在日フランス人の学校があり、神楽坂周辺に住むフランス人が多いからということのようです。
神楽坂で路地裏散策したあとにフレンチレストランでランチやディナーを楽しみながら、優雅なひとときを過ごしてみるのはいかがでしょうか。
目黒雅叙園
続いては目黒雅叙園です。東京都目黒区に位置する、結婚式場・ホテル・レストランなどの複合施設です。
こちらは何といっても豪華でゴージャス、そして華やかな施設なので、館内も着物で楽しめます。
館内には有名な、東京都指定有形文化財「百段階段」もあり、日本文化に触れることもできます。
また中庭もとても美しく、写真を撮る絶好のポイントになっています。
レストランは少しフォーマルな雰囲気があるので、お着物を着てちょっぴり贅沢なランチ女子会なんていかがでしょうか。
根津美術館
最後にご紹介するのは根津美術館です。
え?初めてご覧になりましたか?
そうです、根津美術館はあまり教えたくない着物にぴったりな超穴場スポットなのです。
東京都港区南青山に位置する私立美術館となり、美術館だけではなく、広大な庭園や、庭園内にカフェも併設されています。
まずご紹介したいのは、上の写真にもあるように玄関までのアプローチが圧巻なのです。
どこを背景にしても着物が映えるので、美術館に入る前にすでに楽しめてしまいます。
そして美術館ももちろん楽しめるのですが、やはりお薦めは庭園です。途中少し歩きにくいところもありますが、何通りも道があり整備された道を歩く事もできるので問題ありません。
私が訪れたのは紅葉の時期でしたが、とても綺麗な写真を撮る事ができました。
美術館でアートを楽しんだ後にお庭の散策やカフェで寛ぐ事もできるので、十分に楽しめる名所かと思います。
まとめ
以上で着物でお出掛け名所のご紹介となりますが、いかがでしたでしょうか?
行ってみたい!と思える場所は見つかりましたでしょうか。
着物は着る事がゴールではなく、着てどこに遊びに行こうか、何をしようかと考えるのが楽しみのひとつでもあります。
少しでも着物でお出かけのお役に立てると嬉しいです。
最後に以下最新の記事も公開しておりますのでお時間がございましたらお立ち寄り頂けると嬉しいです。