【特別じゃないあそび】ハンカチだけでも こんなに遊べる
遊びは日常です。時には、張り切って準備したり、貴重な道具や材料を使う「特別な遊び」もあるけれど、基本的には、毎日毎日続く日常です。だから、身の回りのものを使って、あまり頑張らなくてもできる【特別じゃないあそび】のアイディアをご紹介していきます。日々の遊びのネタが少しでも増えれば嬉しいです。
子どもがごく小さい時、特に生後半年くらいの間、「あそびの道具」の役割は、大人と子どものコミュニケーションを助けてくれることだと考えています。ですから、正直に言えば、何でもいい。ガラガラでもいいし、小さなぬいぐるみでもいいけれど、木のスプーンでもいいし、ラップの芯でもいいし、ハンカチでもいい。どれも、充分に遊びの道具になります。
更に、子どもが自分であれこれと試して遊ぶようになった時にも、木のスプーンとか、ラップの芯や、ハンカチのような、「シンプルな素材」は、今度は、子どもの工夫次第で、どんな風にも遊べる道具になります。
今日は、そんな「シンプルな素材」の1つ、ハンカチの遊びを紹介します。
いないいないばぁ
ハンカチあそびの基本は、「いないいないばぁ」です。まずは、大人の顔の前にハンカチを広げて顔が見えないようにしてから、「いないいない・・・ばぁ!」と、顔をのぞかせます。世界中、どんな赤ちゃんも大好きな「いないいないばぁ」は、子どもたちが、世の中を理解する時に欠かせない大切な遊び。ハンカチの向うから、どんな風に顔をのぞかせようかと、色々なパターンで楽しんでみてください。
遊びに慣れてきたら、子どもの顔をハンカチで隠してみる(これは、布で目の前が暗くなっても怖がらないようになってから、ためしてみるといいですね。透ける素材の布を使うのもおすすめです。)、ぬいぐるみなどを布を隠してみる・・・など、色々なパターンで遊べます。
わらべうた
ちょうど、布で遊べるわらべうたがあるんです。
♪うえから したから おおかぜこーい こいこいこーい♪
わらべうたの節に合わせて、ハンカチをゆーらゆら。最後に、ふわーっと投げ上げて遊びます。わらべうたは、メロディーもシンプルで、語り掛けるように歌うものが多く、親子でリラックスして楽しめます。気に入った歌は、何度も何度も繰り返せばよいのです。親子で、繰り返し楽しんでくださいね。
ハンカチボール
ハンカチを細くたたんで結び目を作れば、ハンカチボールのできあがり!空き箱や袋の中に入れてもいいし、投げても大丈夫。「どうぞ」「ありがとう」というやり取りを繰り返すのにも使えます。何かの小動物に見立てて、子どもの顔や手をつんつんして遊ぶこともできます。
意外に人気があるのは、大人のアタマの上にハンカチボールを乗せてから、頭をぺこり、と下げて、ぽとんとハンカチを落とす遊び。どうしてか、1~2歳くらいの子どもたちが、大喜びです。試してみてください。
親子でゲーム
もう少し年齢が高くなれば、ハンカチを使ったゲームも楽しむことができます。1人が、細く折ったハンカチを親指と人差し指の間にかけます。もう1人は、素早くさっとハンカチを取れたら勝ち。ハンカチを持っている人は、ぎゅっと握って取られないようにします。
お互いの駆け引きが楽しいゲーム。ルールが分かるくらいの年齢から遊べます。
たったハンカチ1枚でも、遊びはどんどん広がっていきます。そして、大切なことは、「沢山遊び方を知っていること」ではなく、「身近なものでも、工夫したら色々遊べるんだね」という実感を持つこと。
遊びの中で、「自分の工夫次第で、どんどん楽しくできる」という経験を重ねて、自分で自分を楽しませることができるようになったらすてきだな、と思っています。それは、自分が楽しい状態でいるために、テレビなどに頼ったり、誰か任せにしたりしないで、自分なりに工夫できることにつながると思うからです。
身近なものを使って、親子で楽しい遊びを沢山見つけてくださいね!
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