左利きは損をしている②ウェッジウッドの場合
先日、「左利きは損をしている」という記事を書いた。
コップを左に持つのと右に持つのとで、柄が違うというお話である。
本当にどうでもいい内容だが、一度気づいてしまうと、頭から離れない。
先日、親戚から引き出物でウェッジウッドのカップを頂いた。
独身一人暮らしには全く似つかわしくないものである。
インスタントラーメンだって皿から移さず鍋のまま食べてしまうような自分が、ウェッジウッドでコーヒーを飲む。
そんなアンバランスさもあっていいのだろう。
「GAP萌え」とかいって女の子からモテたりしないだろうか?
(いや、ない。)
ともあれ、ウェッジウッドにコーヒーを注ぐ。
まずは左手で持ってみる。
流石はウェッジウッドだった。
左手で持っても繊細で美しい柄を味わえる。
左利きという少数民にも息が届いた、細やかなサービスができる。
高級ブランドかくあるべしということか。
一応、右手でも持ってみる。
左手の時同様、繊細な模様を楽しめる。
安心もつかの間、
ちょっと待て、、、
飲み進めるにつれ、私は気づいてしまった。
左手の時には無かった、粋な桜模様が内側に書かれているではないか。
この模様、内側に書かれているが故に、中のコーヒーを飲んでいくにつれて、模様がはっきりと現れてくるという、このカップの装飾の肝だ。
左手で持った時に見える内側にはこの模様が書いてない。
ウェッジウッド、お前も左利きを蔑ろにしているではないか!
でも憤りを覚えながらも、ずっとこの模様を見ていると引き込まれる。
色遣い、グラデーションが綺麗だ・・・
30歳目前にして、芸術感覚が目を覚ましました。
今後もカップを見つめていきたいと思います。
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