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からだが覚えている。

こども達も大きくなってきたし、一回スキーに行きたいねぇなんて話になり、スキー場へ行った。

運動神経が悪すぎる私に似てしまった娘たちが、滑れるようになるのだろうか?
それ以前に、24、25年ぶり?くらいにスキーをやる私がそもそも滑れるのか?
と不安だらけだった。

しかし、長女は思いのほかすぐに滑れるようになり、夫とどんどん勝手に滑っていった。
反面、次女はそもそも板をはめれない、転ぶ、泣き叫ぶの連続。

「もうやめる!ソリがやりたい!!」と言ったり、
「あきらめない!スキーやる!!」と言ったり、
とにかく大声でわめく。
ほとんど次女のサポートをしていて、自分が滑るどころではなかった。

ところが、全く期待していなかった次女もだんだん滑れるようになり、私もスキーで滑りながらついていく事になった。

す、すべれた〜!!

わあ、からだが足が勝手に動く!
そうそう足の感覚こんなだった!
足が勝手に力加減とかコントロールしてる!

自分なのに自分じゃないみたいだ、
こんなにからだが覚えていてくれてたなんて!!
と感動してしまった。

そういえば、娘があやとりを始めた時も、
貸してもらったら、手が勝手に動いて、
私いま何作ってるの?
でも勝手にスルスル動く!!
ってビックリしたことを思い出した。

からだってスゴイ。
こんなに前の事なのに、こんなに覚えているんだ。
もうずっとずっとやってないし、
思い出すことだってなかったのに。


こどもの頃の経験って侮れないなぁと思った。
そして、自分の覚えてない何かが
まだあるのかもしれない、なんて、
ちょっと期待まで出てきた。

こども達には、もっと何か経験させたいと思ったし、
自分からも、まだ何か出てくるかもしれないという
感覚が芽生えてきて、おもしろくなってきた。

ほんとうに、からだってスゴイ。
自分は忘れていても、
からだはしっかりと覚えている。


帰り道で見た景色。


スノボ風。
初めての長時間のお留守番で不安だったひと。

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