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大好きなMrs.GreenAppleの件


Mrs.GreenAppleは、デビューの頃から大好きで、ファンクラブにも入っている立場の私が、Mrs. GREEN APPLEの新曲「コロンブス」MVについて、今回のBBCでも報道される事態になったことについて、思いを書きたくなり、書かせて頂きます。長文で失礼します。


少し話を書きますと、新曲「コロンブス」のMVでは、Mrs.GreenAppleメンバーの3人が、コロンブスや、ナポレオン、ベートーヴェンといった偉人たちに扮して、猿の着ぐるみを着た演者にピアノを教えたり、人力車を引かせる、といった演出がなされていたそうです。

私はMVをみていませんが、これは「人種差別的表現」「奴隷を表現」したとして、大炎上し問題になっています。

私はMrs.GreenAppleの今回の件について思うことは、ただ一つ「なぜ誰も止めなかったのか」ということです。

SNSを見ると、何が問題なのかわからないという意見や、これは大きな問題だという話もあったりと、実に様々です。

ですが、MVの静止画を見るだけでも、違和感は直ぐ湧いてきます。いや、直ぐ湧いてくるのは過去の学びが疼いたからです。猿は差別的表現です。人種差別をされた側の象徴として「猿」は使われてきました。そういうことがまず引っかかります。

また、曲名の「コロンブス」は、アメリカ大陸を発見した功績がありますが、「発見した」という表現は、あくまでも西洋の視点です。もともと原住民がいて生活していたのです。そこには異民族が先住民をたくさん殺した歴史があります。これは、今もなお影を落としています。

悲しい歴史は、悲しい歴史として理解し、配慮する思いが少しでもあれば、このMVは、少なくとも製作者サイドで止まり、世に出されることは無かったと思うのです。

ですが、その悲しみどころか、コロンブスに日本人が扮するという、白人になるという不思議な設定もありました。白人に扮するということは、日本人が差別する側に扮しているとも見て取れます。

これがOKだったということは、Mrs. GREEN APPLEがどういう思想を持っているかを示すことになります。

すぐさま「そういう意図では無かった」という謝罪もありましたが、制作というのは、単に思い立ってXにコメントをした程度とは訳が違います。

沢山の人たちが関わって作成されています。そのプロセスの中で醸成されて、作品として世に出されたMVとなると、思想として、重く受け取られるのは致し方ないです。

歴史は悲しいことがたくさんあります。その悲しみを理解する姿勢を、少なくとも、一つの音楽家を通して、それを報道するBBCを通して、「日本人として理解していない」と思われることが、とても悲しいです。

BBCに取り上げられたという事態、ジャニーズのことで想起されると思いますが、おそらく世界進出だけではなく、Mrs.GreenAppleの活動範囲が狭まる可能性が出てきました。ファンの一人としてとても悲しく、とても残念です。

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