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日記/あかるい花束

2024.3.27

久しぶりのお天気。掃除機をかけて洗濯物を干し、午前中の間に出かける。北山のカフェへ。昨日のリベンジをさっそく果たし、モーニングプレートをいただく。野菜がたっぷり摂れて嬉しい。小さなオレンジジュースが付いているのも嬉しい。パンはベーカリーukiさんとのこと。ukiさんのパンは何度か食べているけど、トーストをいただくのは初めてかも。ちょうど良いボリューム感で満足。

自転車を漕いで、宝ヶ池公園へ。ずっと行きたいと思っていた場所。公園内には想像よりもはるかに大きい池があり、最高だった。近場にこんなオアシスがあったとは。池の周りをぐるっと歩く。所々にベンチがあるのも有難い。腰掛けながら、水筒に入れてきた大福茶でひとやすみ。池を見つめながら、しばらくぼんやりと過ごした。大きな水のかたまりを見ていると安心する。のどかで、静かな、ひらけた場所。幸せだった。この時間を、景色を、彼と共有したいと思った。叶うだろうか。

出町柳の方までくだり、アペリラで食パンとワッフルを購入。店内は思ったよりも広かった。今度ランチにも伺ってみたいな。ゆっくり読書できる場所を求め、一乗寺の喫茶点線へ。少し緊張感があるけれど、自分の時間を大切にできる良いお店。岡本真帆さんの「あかるい花束」を読み切った。

ー一度だけ行ったラーメン屋の前でぜんぶ思い出す ぜんぶ忘れない

ー紫陽花が映る水路は美しく手放したから抱きしめられる

ー恋人のいないわたしを生きていくその軽やかさ、心許なさ

ー外を見るだけで話をしなかった時間のことを撫でている夜

ーしゅくふくとはじける泡が光ってる 祝福 きみにはじめましてを

あかるい花束 岡本真帆

読了後の清々しさ。私はやっぱり岡本真帆さんの短歌が好きだ。なんの濁りもなくそう思わせる強さが、一首一首にある。水面にキラキラと反射する光のような短歌たち。あかるく瑞々しくて、胸をぎゅうと掴まれるような。もっと近くでその光を見たくて、それこそ小走りするように、頁をめくる。次の瞬間には忘れてしまいそうな、たったそれだけのことを、岡本さんはまっすぐな眼差しで捉え、まっすぐな31文字の言葉で、光に変える。この歌集に触れている間、わたしは柔らかくけれど鮮烈な光に照らされているような心地がした。

喫茶店を出て、ナチュラルフーズ・ドングリで少しお買い物。1割引セールをやっていた。紫からし菜と生姜を買う。さて夕飯はどうしようかと思っていたところに、彼からちょうど連絡がきたので、前々から気になっていた隙間カレーへ。サラッとしたルーにホロホロのチキン、サクッと軽いけれどジューシーなカツ、ライスや付け合わせのバランスも良く、とても美味しかった。またきたい。自転車を30分ほど漕いで帰宅。

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