建物さんぽ#3 「旧博物館動物園駅」でウサギを追って

趣味：建物探訪＆散歩、「古い建物を見ながらコーヒーを飲みたい」が口癖の私が各地の建物を巡った記録をまとめていきます。

3回目は、上野の「旧博物館動物園駅」です。

たまたま遭遇した「幻の駅」の開放

今年の2月、上野で予定がありその帰り友人と上野公園を散歩していたときだった。

ま、幻の駅が開いてる…！！！？？？

旧博物館動物園駅は、東京国立博物館の隣に位置する。かつては京成電鉄の駅だったが、利用者の減少により廃止され「幻の駅」なんて呼ばれている。

現在は建物の価値が認められて、たまに期間限定で開放されイベントなどに使われているそうだ。

以前、友人に開放イベントに誘われたが参加できず、ずっと心残りだったのだ。まさか偶然に出会えてしかも自由に入れるなんて…。

奇跡に感謝しつつ、いざ中へ。

頭上のドームの美しさに、これ駅かよ…すごいな…と圧倒される。

駅自体の、一見寺院のような、石造りのどっしりとした外観もダンジョン感があって、ひと味違うオーラを放っていた。（興奮しすぎて写真を撮り忘れていた…）

かつては多くの人が行き来した階段をくだる

ドームに直結した階段。かつては多くの人が行き交ったのだろう。

汚れてすり減ったその姿に開業した1933年から今に到るまでの歴史を感じる…。いい階段…。

駅の名残もあちこちに。

駅の最奥で巨大なうさぎが時間を止める

そして、駅の最奥では、巨大なうさぎが地下に飛び込んでいた。

きっぷうりばや壁の塗装がはがれた感じ。

時間が止まったようで、ここからワンダーランドへの旅が始まる感ある…！高まる…！

このうさぎは、以前ここで行われたアートイベントで使われたオブジェ。

手前にガラス扉があり、うさぎのところまでは入れないのだが、なんと電車から見えるらしい。いつか探したいなぁ。
（ちなみに京成電鉄のお知らせが洒落が効いていてかわいいです）
https://www.keisei.co.jp/keisei/hakudou/top/pdf/info_20190617.pdf

古い建物がこうやって保存・活用されていて、しかもアーティスティックな場となっているのは建物好きとしては嬉しい限り。こういう取り組み、全国的にもっと増えて欲しいと思う。

前回の記事はこちらからどうぞ。

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