専業主婦の働き方⑤ お誕生日編
ー「あなたの幸せと、わたしの幸せ。」
先日、夫が36歳を迎えた。
「何をして過ごしたい?」と聞くと、
「お布団で昼過ぎまで過ごしたい。」
との回答だった。
前日まで1週間の出張に出ていたため、さすがに疲れたのだろう。
ゆっくり休んでもらうことにした。
ーーー
夫は、お布団をこよなく愛している。
結婚したばかりの頃、休日にあまりにもよく寝るので、私は軽いカルチャーショックを受けた。
夫は、予定があれば、時間通りに動き出すし、絶対に寝坊はしない。一方、予定がなければ、極力お布団で過ごしたいと考えている。
妻は、予定があってもなくても、毎日大体同じ時間に寝て起きたい。休日もリズムが崩れないように、極力平日と同じ時間に起きて、自分の時間を過ごしたい。
寝ることが至福派の夫と、いつまでも寝ているのが勿体無い派の私は、結婚後、初めて価値観の違いというものに直面した。
話し合いの結果、
「朝ごはんは一緒に食べようね。」ということになった。
夫は、休日朝8時に眠たい目を擦りながら、食卓に出てくるようになった。
食後は、布団に戻ることもあるが、そのままお出かけしたり、リビングでゆっくり過ごす日も増えた。
今もその生活が続いているので、まずは話し合いなんだなあと学んだ貴重な出来事だ。
ーーー
誕生日の日、夫は予定通り、昼過ぎまでぐっすり寝ていた。
たまに目を覚まして、話しかけてきたりするんだけど、お布団からは絶対に出ようとしない。お布団の中にいるのが本当に好きなんだなあ。
結婚前、「譲り合い」ができる夫婦が理想と夫が言った。
当時、私は意味があまりわからなかったのだけど、そういう場面もあるのかなあくらいで捉えていた。
いくら相性の良い夫婦でも、きっとぶつかり合いはあるのだろう。
そういう時に、感情任せに自分の意見をぶつけたりせず、溜め込み過ぎもせず、
「譲り合い」の心を持って、ゆっくり話し合いを重ねていければいいのかもしれないなと、天使みたいな寝顔の夫を見て思った。
追記:
約束通り、夫はお昼にはパッと起きて、夫婦仲良くごはんを食べて、お外に気晴らしに出かけました、とさ。めでたしめでたし。
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