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自然から学ぶデザインノート⑦

おはようございます。
デザインノート⑦です。

まずは恒例の要点のまとめ。

・私が主観的に感じ考えたことを言語化。
・自分が将来設計活動をするときのための記録。
・このノートを見て自然を好きになる人がいれば嬉しい。

今回は笠形山の麓にある田んぼの石積です。

石積は土の盛りを崩さないように構造物として
石が積み上げられた人工物です。

人の手で造られたものですが自然と調和し
誰もが感覚的に綺麗と感じるのではないでしょうか?

土留としての機能があり、景観としても美しい、
「用と美」の両方を兼ね揃えています。

造園の世界で疑問に思うことがあります。
それは石積の美しさばかりにとらわれて、
なんのために石を積んでいるかという目的が
失われている時があるのではないかと思います。

もちろん景観として見れないものでは
良くないのですが。

石積の「用と美」の話も大切ですが、
今回は人が作った物に自然の力が加わることで
より風景としての質が高い風景が生まれるなと思いました。

写真のように石の隙間や表面に植物が覆い被さる事で
風景としての深みが出てきます。

人の技と自然の素材と生命力が合わさり
生まれた風景こそが現代の都市が目指す姿かと思います。

実際、町に出てみると無機質で単調に建てられた
建築物が並び壁はコンクリート地面はアスファルトと
植物の入り込む隙間がありません。

これからは自然と人間が共存していくことを
1人1人が考えることで豊かな生活環境を築けると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

緑ノ姿

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