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フリーランスとして生きる上で、大事にしていることをまとめてみた。

今年でフリーランスとしてデビューし始めて3年目になる。
(と言っても、フリーランス歴=社会人歴なのだけども。)

もともとフリーで生きていきたい!という志を持って、スタートしたフリーランス人生ではなかったけど、曲がりなりにも2年半手探りで雇用されない生き方をしてきた中で、大切にしていることがあるなあ、とふと思ったので、忘れないうちに書き留めておこうと思う。


1. 異なる収入の軸をできれば3つ以上は作ること


1つ目は、「異なる収入の軸を3つ以上作ること」だ。そして、できればその3つは単純に、受注先が異なるという意味ではなく、形態が違うものだとより安心感がある。

例えば私の場合は、大きく分けると以下のような仕事が収入の柱になっている。

①個人向けのセッション(現在地マップという個人の思いを対話しながらビジュアル化していくサービス)
②企業・団体向けのグラフィックレコーディング /ファシリテーション
③個人・企業向け講座(Non Violent Communication講座/グラレコ講座など)
④NVCカードの物販(オンライン販売)
⑤スクール事業のメンター(オンライン有)/ファシリテーター
⑥イベントのオーガナイズorディレクション等


見てわかるように、「個人向けなのか?」「団体向けなのか?」という、誰を対象にしているのかということや、「現場にいないとできないことなのか?」「家でもできることなのか?」という働く場所も異なる。また、全く違うことをしているわけではないものの、「ひとつのこと」を徹底的に突き詰めているよりは派生する分野にも手を広げてみたりしている。(広げてみて違うなと思ってやめたこともたくさんあるけど。)


なぜ、異なる収入軸を持つことをおすすめしたいかというと、理由は3つある。

1つ目に、壁にぶつかった時(例えば受注する数が著しく減ってしまったり、業界的に厳しくなってしまったり)、他のお仕事があることによって、安定的に収入を得ることができるからだ。だから、ひとつひとつの収入がそんなに大きくある必要はないと思っている。小さくてもいいから、異なる軸をいくつか持つこと。


2つ目の理由は、働き方がライフステージによって変化した時にも、柔軟に対応できること。例えば女性だったら、妊娠してしまってもオンラインのお仕事なら続けやすかったりするかもしれないし、もっと細かい自分自身のライフステージの変化も含めて、多様な働き方が自分の中にあると、デザインしやすい。(実際私も、多拠点居住を始めてからは、東京の現場のみどっぷりだった現状を変えなくては、働き続けられないという壁にぶち当たり、オンラインでできるお仕事に随分助けられた。)


最後に3つ目の理由は、「自分が飽きずに持続的に楽しむ」ことがしやすいからだ。たったひとつのことを極めることは美しいし、そこに尊敬の気持ちもとっても大きくあるのだけど、私の場合はどんなに大好きなことでも、かならず飽きてしまう。でも、その「飽き」はずっと続くかというとそうでもなくて、案外、飽きている時期に別の仕事をしていたら、また飽きを感じていた仕事が恋しくなったりする。カップルがマンネリ化した時に、ちょっと距離を置くとまた相手の大切さがわかるみたいな、そんな感覚だと思う。笑



2.継続的/定期的なお仕事先をみつけること

次に大切だと思っているのは、「継続性」「定期性」といった、比較的ロングスパンで関われるお仕事を自分の中に持っておくことだ。

実を言うと、私は最初の1年、ここが作れなくてとっても苦労した経験がある。単発のお仕事はある程度受けられるようになってきた時に、自分自身が疲弊してしまっていることに気がついた。それは、毎月毎月「お仕事をつくる」ことに必死で、お仕事そのものとじっくり向き合うような余裕がなかったからだった。

フリーランスにとって、「仕事探し/仕事作り」は一番大変でエネルギーが必要になってくることの一つだと思う。それをしないと明日生きられるかもわからない、というのは結構精神的なプレッシャーも大きい。

だからこそ、ある程度安定した収入が毎月入ってくるように、継続的なお仕事や定期的なご依頼は、積極的に受けることをまずはおすすめしたい。もしくは、定額制のサービスなどを自分で作ってみるのもいいかもしれない。多少小さな金額だとしても、「毎月収入が担保される」という安心感はフリーで生きる上でか金額以上に大きな価値があるものだと思う。


3.とはいえ「お金」という資源に頼り過ぎないこと

3つ目は実は1番大事だと思っていることなのだけど、「お金という資源がたとえなくても、私は生きられる」という世界への安心感を得ること。
お金というのは、たくさんある「資源の中の1つ」にすぎないのだ。


そして、それを認知して生きるために、必要なのは大きく分けると3つだと思っていて、

①自分をさらけ出せる自己開示力
②信頼と繋がりを感じられるコミュニティ
③自分の暮らしを自分で作れる技術

があれば、案外どんなに収入が減っても「生きていけないかも」という恐れは減るし、その恐れからくる「やりたくないけどやる仕事」を選ぶ確率はかなり減ったように感じる。


1つめの「自分をさらけ出せる自己開示力」がなぜ大事かと言うと、どんなに頑張っていても、必ずフリーランスで生きている以上はピンチがやってくると思う。大きなピンチじゃなかったとしても、「最近仕事うまくいってないな、相談したい。」とか、「お仕事を思い切って募集してみよう!」とか。そういった時に、自分をどこまで隠さずにさらけ出せるのか?はとっても大きな生きる力だと思う。


2つ目の「信頼と繋がりを感じられるコミュニティ」というのは、私たちはコミュニティがあれば実は生かし合えるし、困った時にサポートし合える。そして、コミュニティの中では必ずしもお金を介在させる必要もない場合も多い。そういった意味で、自分のセーフティネットとしての「コミュニティ」の存在は非常に大切だ。セーフティネットはお金ではない、と思う。



そして3つ目の「自分の暮らしを自分で作れる技術」は、自分でDIYして物を作ったり、食べ物を育てたり、火を起こしたり、お家をつくったり。そういった、本当の意味で「暮らしを作る」ための技術を持っておくこと。実は、ここはあまりフリーランスの人と話していてもテーブルに上がらない話題なのだけど、本当はこれを持って置くことが最も大事かもしれない、というくらい大事。私も家を作ったり、物を作る、というところはまだまだスキルがないので不安もあるのだけど、ちょこっと畑をやってみたりしていると、「最悪お金がなくても大丈夫」という感覚になれる。この辺りがよくわからない人は、「パーマカルチャー」とか「DIY」とか「オフグリッド」といったキーワードでグーグル検索してみてね。笑


ひとまずは、そんな感じだろうか。。
自分のまとめも兼ねて書いてみました。誰かのお役にたったら嬉しいな。


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