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内省 懺悔 ピアノ

内省 懺悔 ピアノ

 私はばかであった。愚かだった。とんだ愚か者だった。
 頭がぐわんぐわんしている。熱い。コンピューターが処理できずヒートになった時のよう。
 私は……私は、忙しいのを言い訳に逃げていた。実際忙しかったけれど。けれど自分の芯まで捨ててしまっていた。

 テスト期間中で、夜更かしするためモンスターを飲んで、勉強中のBGMに、坂本龍一のピアノを聴いていたのだ。だけど、もはや勉強とかどうでもよくなってしま

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汗をかく

汗をかく

 一週間くらい引きこもっていた。いつもは学校やら塾やらなんやらで毎日外に出ているが、ここのところ夏休みで塾の夏期講習も終わったので自室にこもっていた。
 さすがに人間としてまずいのではないかと思い、今日はサイクリングをした。サイクリングって言ってもただの散歩みたいなものだ。近所の大通りを走って疲れたらUターンして戻る、それだけ。日はもうすっかり沈んでいて夜だった。大通りの夜は良い。信号が赤になった

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春の夜の夢

春の夜の夢

 夜。暗闇。ひとりきり。
 私は夜が好き。すべてが暗い。太陽も沈み、明かりは消え、なにもなくなる。この世の中にはものが溢れすぎているので、情報量がない夜はちょうどいい。心地いい。
 夜はひとりなので、睡眠をとるか夜更かしをするかの二択になる。いまは後者だ。午前0時半。夜と深夜の中間くらい。
 ひとりだと寂しいこともある。だから泣くのもだいたい夜。孤独が好きじゃない。ずっとひとりだと死んでしまいそう

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夜のバッドトリップ

夜のバッドトリップ

 そういえば今日は一歩も外に出ていなかったなと思ったので、夜の街に自転車を走らせていた。
 冬の夜は綺麗だ。空気がつめたくて透き通っていて、無機質な信号機が煌々と輝いている。おもちゃばこの中のようなカラフルな夢。他には誰もいない、自分だけの世界。
 眼鏡とマスクをつけた状態で寒い中自転車をこいでいたので、当然のように視界が曇る。まっしろ。周りの街灯や車の光がいつもよりふわふわとして見える。これも悪

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雪

 雪。雪が降った。
 東京ではなかなかお目にかかれない、憧れだけを募らせていたあの雪です。
 素直に嬉しい。もちろん靴はびちょびちょになるし、交通網も乱れますが、それでもやはりふわふわで白くて綺麗な雪が空から降ってくる、というのはなんとも神秘的で嬉しくなってしまいます。
 さきほど帰宅中に、前を歩いていた濡れねずみになってしまっている女の子に声をかけ、駅まで一緒に傘に入りました。そのあと改札でスイ

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