JazzアレンジBGMはヒット曲の鎮魂歌(ノクターン)たるか

少しNoteサボってました。タイトルは勢いです。すいません。
くおんみどりでございます。

今、ファミレスの店内BGMで、Speedの「White Love」がかかっていました。ただし歌声はSAXの音色に置き換わってて、演奏も4ピース構成のJazzアレンジです。いわゆる有線放送でよくある、店内BGMチャンネルのインストゥルメンタル曲ってやつです。

この他にも、違う日にはシャレオツなお上品アレンジで、BO0WYの曲がかかった時があって、この時はかなりコーラ吹きそうになった覚えがあります。

過去の有名ヒット曲がアレンジされてインスト曲に、というのはだいぶ前からあり、今や店内BGMとしては、世でかなり幅を利かせてる感じのジャンルです。「なぜオリジナルをかけない?ボーカルないとつまんないじゃん」という方も多くいるとは思いますが、「店内に音楽はかけたいけど実際問題お金かかるから、オリジナルよりは多少お安く済むインストアレンジで」「オリジナルそのままかけると、店内がガチャつく」等々という配信会社や店側のご意見・配慮に沿った妥協案なのです。大人の都合。多分ね。

さて、これらのアレンジBGM曲の選曲基準の第一は多分「最低でも(世間的に)ヒット曲」です。聴く多くのお客の共感をつかみ、かつ上澄みを軽くさらうみたいな程度の拾い方をさせるには、ヒット曲が一番望ましいんです。店内BGMとか、曲だけで客の心をガッツリ掴んじゃダメなんですよね。「あ、聴いたことある、なつかしー」くらいのライトさがなきゃダメ。ある意味、店の商売の邪魔しちゃいますから。

…のっけから話題逸れました。なんか選曲論みたくなっちゃった(;´∀`)

今回、なぜコレを主題に取り上げたかというと、「このジャンルって未来あるのかな?」とふと思ったのです。まぁいつの世にもヒット曲なるものはあるので、その点の心配は的外れなのかもしれませんが、昭和や平成の時代のような圧倒的多数・多層於いて認知のある曲って「数的にそう多くない世の中になるんじゃないか」と思ったのです。

昭和・平成は「盤の時代」でした(平成後半は違うかもしれませんが)。物理的なモノのセールスが圧倒的正義でしたし、放送・公演媒体も限られていたので「同じ曲を老若男女が知る」事ができる土壌がありました。しかし今はそれがちょっと微妙になっています。
ジャンルのコア化、人口ピラミッドの比率とか要因は様々ありますが、誰もが「ああ、あの曲か」と思う曲が減ってく傾向にあるんじゃないかと。
「アイドル」というジャンルの曲は特に。「坂道」「48」系らが多分コレを引っ張っていくと思うんですが、西城秀樹・山口百恵やおニャン子クラブ・モーニング娘。の層の厚さと比べるとどうなのかな?とか思うんですよね。(おニャン子に異論ある人もいると思いますが、アレでも忘年会・新年会の定番一発芸ソングだった時代もあり、高齢な人にもそれなりに(色物としての)浸透率はあったんですよ(笑))

こんな私が、こんな心配はしなくても良いのかもしれませんが、私が10年、20年後に入った先の店で、店内BGMは何を聴くんだろうと、ふと思ったのでした。たぶん今も流れてる、懐メロのアレンジジャズ・ストリングス・フュージョンらは、ちゃんと生き残ってるんでしょうけど、私も知る、新たな曲はなにか聴けるんですかね?

ま、そん時の楽しみにしておきますか(笑)。


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