見出し画像

『ドラえもん』は実現可能なのか??

ニュースやネットで『AI』や『IOT』といったワードを聞くことが多くなったと思います。そして海外では、無人のスーパーマーケットができたことで、日本でも話題になっていると思います。

このように世界では現在、IT化が進んでいます。ペッパー君やお掃除ロボットのように人間のような行動をするロボットも次々と開発されています。

そのような中で、巷では私達日本人におなじみの猫型ロボットの『ドラえもん』ができてくるのではないかといった説もあるそうです。

これからさらにAIの技術が開発される未来には何があるのか、またそんな未来になったら『ドラえもん』を創ることは可能なのかという事について書いていきたいと思います!!

1.『AI』とはなにか

 AIとは「Artificial Intelligence」の略です。人工知能の定義は、専門家の間でもまだ定まっていないのが現状です。さまざまな専門家がそれぞれの定義をしており、統一的な定義はありません。また、AIの研究者は以下のように定義しています。

AI定義

↑13人のAI研究者によるAIの定義
(出典)松尾豊「人工知能は人間を超えるか」(KADOKAWA)p.45

簡単に説明すると、


「記憶や学習、推測や判断とか、人間の脳ができることをコンピューターに肩代わりさせる技術」
(引用:https://aizine.ai/ai-meaning0217/

以上のような説明がイメージがしやすいのではないかと思います。

そこで、AI(人工知能)にも種類があることをご存じでしたか?

-AI(人工知能)の種類
 人工知能は「特化型人工知能」と「汎用人工知能」の2種類あります。

➀「特化型人工知能」→1つのことに特化した人工知能。(将棋AI、自動車運転技術など)
②「汎用人工知能」→何でもできる人工知能。与えられた情報をもとに自ら考え、応用することができる人工知能のことを指します。人そのもののようなふるまいをするイメージです。
⇒「汎用人工知能」が人間最後の発明になるとも言われています。

現在の時点ではドラえもんのような、なんでもできる人工知能はまだ作られていません。

ー未来には何でもできる人工知能できるの??

「シンギュラリティ」技術的特異点

上記は、人間を超える知能をもつ人工知能が発明された時のことを指します。
未来には、爆発的(再帰的)に知能の高い人工知能が開発され、人間には到底想像も出来ない人工知能がどんどん生み出されて生活が一変すると言われています。
また、未来学者のレイ・カーツワイル氏はシンギュラリティが 2045年に到達すると予想しています。
(引用:https://ledge.ai/ray-kurzweil/


2.『AI』の歴史

AI歴史

●第1次AIブーム:推論・探索の時代(1950年代後半~1960年代)
コンピュータプログラムにおける様々なアルゴリズムが考案。
→迷路からの脱出やパズルを解いたりなどを得意。

第2次AIブーム:知識の時代(1980年代)
「エキスパートシステム」が開発。知識表現に重きを置いて作られた、専門家の知識から得たルールを用いて特定の領域についての質問に答えることが可能。

●第3次AIブーム:機械学習・特徴表現学習の時代(現在)
「ディープラーニング(深層学習)」という技術の発展、 ビックデータ の普及。
⇒この技術により、画像や映像から情報を抽出したり、音楽や文字の生成などが可能。

『AI』の歴史を振り返ってきましたが、これから『AI』が目指すべきところは、「自ら学習し、推測する」ことです。現在の技術では、人間のように臨機応変に対応することが難しいと言われています

今後は、どのくらい人間のような働きができるようになるのかとても興味深いです。


3.『ドラえもん』と『AI』

これまで人工知能の歴史と技術を学んできましたが、22世紀の未来からやってきたネコ型ロボット「ドラえもん」は実現できるのでしょうか??

現状の人工知能技術では、実現できないと言われています。

理由としては、AIは機械学習に依拠しているため、機械学習では比較的簡単にできる部分、まだまだ難しい部分があると言ことです。
また、深層学習に対する期待は大きいものの、AIが自我を持って自ら考えるというのは難しく、そこに至る方法論さえ見つかっていないのが現状です。

実現できない理由は大きく2つあります。

1つ目:フレーム問題(枠の中でしかできない)
→察する機能がまだ不可能。
(2次的な要素を予測できないため、命令には従えるが、それに付随することに対応できないのが現状。)

2つ目:シンボルブランディング問題
→外部世界にあるものを、内部記号に置き換えた時点で外部との接地が切れてしまう。
(例:一度食べたことのある人は、「梅干し」と聞けばその味を想起して口の中に唾液が出てくるなどの現象が起こりますが、AIにはそういった想起ができません。)

つまり、身体性をもたず、環境と切り離された形で記号の処理をしようとするために起こる問題。

AIにはこれまで、経験した五感がないため、積み上げた経験ができません。

そのため、ドラえもんを実現させるためには、臨機応変に予測する技術や感情をが必要不可欠になります。


4.『AI』と人間の共存するこれからの未来

 現在は、機械学習・特徴表現学習の時代に突入しています。そこで、まずは人間が認識すべき点は、AIが学習できていることと、言葉を理解していることの間には大きなギャップがあるという事を理解する必要があります。

これを認識することで、機械の得意分野と人間の得意分野をの分別し、何を機械に任せるのか、何を人間がやるべきか、といった役割分担を考えることができます。そこで、これから『AI』と人間の共存する未来では、上記のことを、様々な事例で丁寧に進めていく必要があります。


5.おわりに

ここまでAIの歴史やAIの技術について考えてきましたが、そもそもAI時代で自分が活躍するために必要なものは何があるのでしょうか。

現在AIによってなくなる職業があると叫ばれています。しかし、そんな簡単に仕事はなくなりません。仕事がなくなるわけではなく、仕事の一部がなくなる方が正しいのではないかと私は考えます。

そこで、自分の業種や生活にどのようにAIが入り込んでいるかを認識することがこれからの生きていく上で大切になると考えます。

これを認識して生きていくことで、自分が今何をすべきなのかを考えて働き、今後活躍することができると考えます。

例えば、コンビニ店員で考えてみます。レジでレジ打ちをひたすら頑張るより、ロボットではなかなか対応できない品出しに注力し努力することが良いと分かってくるはずです。
このように現時点で、人間でしかできないことはまだまだたくさんあります。

ロボットには対応できない仕事やコト・モノは何かを日々考えて生きていくことが、AI時代で人である自分が活躍するために必要になることだと考えます。

最後まで読んでいただき有難うございます。

遠藤緑



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?