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デザインの考え方

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記事一覧

デザイナーとアーティスト(芸術家)の違いとは?

こんにちは。PRISM DESIGNの小林です。 広島県福山市でインテリアデザインを中心とした仕事や 古式焙煎機を引き継ぎ、BATONという自家焙煎カフェをやっています。 最近お客様と話す機会があった話題で、意外と知られていないことだったので。 デザインの仕事を進めるうえで、 必ず誰しもが向き合うことになるアート(芸術)との違い。 そもそも、デザインって? 傍目からすると、芸術的センスがいいなどと言われる事が多いのがこの職業。 ただ、僕たち商業デザインを仕事にしている

アプリデザイン初学者さんが知っておくといいHIGとMaterial Designの概要

はじめに株式会社ビットエーでUIデザイナーをしている さあさんこと中村さやかです🙂 前回の記事でせっかくnoteをはじめたのでUIデザインやプロダクトデザインに関わることについて定期的に発信していこうと思います。 今回は王道ではありますが、HIGとMaterial Designについて書いていこうと思います。 経緯としては「ネイティブアプリのデザインのお作法が知りたい」と言われた際に「OSのガイドラインを読んでね」以外ないんだけれども「ガイドラインの前提や読み方を知る場

「あつ森」がプレイできなくなるレベルデザイナーという仕事について

今回は自分が一番長い時間担当している「レベルデザイナー」という仕事の内容についてと、レベルデザイナーをしていることで「どうぶつの森」などのMAPを作る系のゲームがプレイできなくなってしまうという「レベルデザイナーあるある」(マイナーなネタですが)について書こうと思います。 最近はすっかり「クラフトビールの人 > ゲームの人」になりつつありますが(苦笑)クラフトビールネタばかりというのも書いていてつまらないので(本人が)、仕方なく(嫌なのかw)本業についても書かせて頂ければと

フォトショ&イラレで3色刷り-メイキング

今週の木曜日から始まった企画展 「短歌と絵と vol.3 -揺れる三つ編み-」 展示作品につきまして。 今年で3回目になります、 歌人・高田ほのかさんの短歌とのコラボ企画。 私は第1回目の2016年にも参加させていただいておりました。 今年の新作は自宅で色調整しながら刷ったものですが、 2016年はレトロ印刷JAMさんで多色刷りに挑戦していました。 今回はそのときのメイキングをご紹介いたします。 レトロ印刷とは、孔版印刷を利用した、一種のスクリーン印刷です。従来のフルカラ

デザイナー半年目。サイトリニューアルをしてみた。

どうもワタナベ です。 未経験でデザイナーとしてweb制作会社クオートワークスに入社してから 半年が過ぎました。 中々に激動の半年でした…。デザインが下手なだけなら100歩譲っても、メールも下手なら喋りも下手という三重苦のスタート。 勿論そんなもんだから、怒られまくって凹む毎日…。 メールやクライアントへ対応はマシになって来たものの、喋りは未だに上手くないので、今後も課題だなと感じております。 と話が少し脱線しましたが、今回はデザインスキルについて。 WEBデザイナーとし

デザインの基本日記  「配色編」

配色がうまくいかない場合の多くはたくさんの色をついつい使ってしまった結果招いていることが多い。まずは2色で配色をしてその上で少しずつ色の調整をすることによって、まとまりのあるデザインが作りやすくなる。 一般的に言われている配色は、ベースカラー7割、メインカラー2割、アクセントカラー1割。一番表現したいことをアクセントカラーにすることで表現したいことが何かはっきりわかりやすくなる。 なんとなく落ち着いていて物足りない場合、色相環で反対の色をアクセントカラーに持ってくると

「インプットもアウトプットも多いのにつまらない人」と「インプットが増えるほど面白くなっていく人」の違い

やたらとインプットとアウトプットをたくさんやっているのに、なんだか、言っていることが表面的で、ちっとも面白くない人がいる。 そういう人はたいてい、「アウトプット」はやってるけど「活用」を疎かにしている。 たとえば、「良い文章の書き方」の本を読んだら、そういう人は、単に「良い記事の書き方」のまとめ記事を書く。そして、それを「アウトプット」と言っている。 しかし、これでは、知識は血肉にならない。 血肉になっていない知識は、畳の上で練習した水泳のようなもので、いくらやっても泳

WEBデザイナーとUIデザイナーは違う職業なの?(求められるスキルや傾向など)

WEBデザイナーとUIデザイナーって、求められるスキルや得られるものって違いがあるの?と質問されて、「それたしかにちゃんと考えたことなかった!!」と思い、私なりに簡単に書き出してみました。 もちろん、会社や顧客によって変わってくるので、あくまでも【傾向】と明記していますが、これからデザイナーを目指している、別の方向へ転職しようと思っている方などに、少しでも参考になれば幸いです! 【前提】 この記事でのデザイナーの「デザイン範囲」まず、前提として昨今『デザイン』という言葉が

それは、デザインとは言わない。

金融畑であった自分にとって、「デザイン」は最も縁遠い存在でした。 デザインに関する教育を受けることなく、投資銀行でキャリアをスタートさせた自分にとって、「デザイン」とはあくまで「意匠」であり、見てくれを整えること、表面を美しく仕上げることに過ぎず、日常業務に置き換えると、資料をキレイに仕上げること、会社指定のデザインテンプレートやカラースキームを丁寧に踏襲することとほぼ同義でした。 もちろん資料はビジュアル的に美しいだけではダメで、伝えるべきメッセージが分かりやすく整理さ

デザインを言葉で説明するの難しい問題 - 分解、検証、翻訳

フェンリルのプランナーの柴田です。 デザイナーではない人にとって、デザインの良し悪しを判断するのは難しいものですよね。「なんとなく良い」「ピンとこない」まではわかるのですが、「なぜ良いのか」「なぜピンとこないのか」を言葉にするのは、それなりの経験と知識が必要となります。 しかし、そこをきちんと言葉にできないとデザイナーへのフィードバックは難しく、適当な指示で無駄な作業をお願いすることになります。何よりプランナーは自分でプレゼンすることが多く、デザインの魅力をクライアントに十

深く考える訓練、その1

大学の授業用のサブ教材として、生徒に「深く考える」トレーニングの資料を作ってる。 思考力というのは、トレーニングで伸ばすことができる。トレーニングでは、まずは自由な思考よりも、フレームワークを使い倒すことが重要だ。数をこなせば、考えることが苦ではなくなる。それが一番重要だと思う。基本的なトレーニングができていない状態で、自由に発想させても、大半の人は途方にくれてしまう。 ここでは何回かのシリーズを通じて、段階的に複雑なことを思考するためのフレームワークを紹介していく。