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新紙幣発行!1万円の原価を知っていますか?

2024年7月3日に、一万円、五千円、千円の3券種を改刷が行われました。
ニュースなどでは新紙幣発行という言葉が先行しますが、銀行では改刷という言葉が正しく、お札の絵柄、デザインを変えることを言います。
日本銀行が、明治18(1885)年に第1号のお札を発行してから、56種類のお札を現在まで発行しています。

改札の理由としては、にせ札の流通防止であり、偽造を防止するために新しい偽造防止技術を加え、それと共にデザインを一新することが通例です。

肖像をはじめとするお札の様式は、通貨行政を担当している財務省、発行元の日本銀行、製造元の国立印刷局の三者で協議し、最終的には日本銀行法によって財務大臣が決めることになっています。

その割にはマイナーな人選ぶよね?って思われる方もいらっしゃると思います。これは偽造防止の観点から、なるべく精密な写真が入手できることという規定があるためではないかと思います。あとは品格と功績が重要とのこと。近代でそれらの条件を満たす人を考えると、大谷翔平くらいしか見つかりません!!大谷翔平にするだけでお札の価値があがりそうな気がするのは私だけでしょうか??

現在のお札の肖像は、明治以降の人物から選ばれており、お札のデザインに肖像が描かれているのは、人の顔や表情のわずかな違いにも気がつくという人間の目の特性を利用しているからです。

18歳の時にお札を作っている滝野川工場に見学にいったことが今でも忘れられません。(現在は独立行政法人 国立印刷局東京工場(旧滝野川工場))お札の原版を彫る練習をしていたり、お札を断裁していたりと働いている人は金銭感覚おかしくなるだろうなと思ったことを今でも覚えています。

印刷で断裁ミスがあればそれはミスですが、お札の場合は価値があがるってなんか不公平な気がしますwww

ちなみにお札1枚当たりの原価ですが、今回は製造コストが押し上げられ、1枚当たりの製造原価は約20.4円となっています。

現行の紙幣に比べ約13%高く、紙幣の用紙の原料は大半を輸入に頼っているため、最近の円安傾向が原価押し上げの要因になっています。

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