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BOOK: からだは星からできている

宇宙というのは
宇 空間の広がり
宙 時間の広がり
を意味している

私達は自分を知っていると考えるが
自分とはなんだろうか
細胞は定期的に入れ替わり
同じ自分ではない
過去から積み重なってきた意識か
心か皮膚で包まれた肉体のことか
自分の内臓も自分の意志で動かすことはできない
生かされている
人が死を恐れ生き続けたいと思うのは
死後の世界に対して続く連続した生を求めているからだ

人間は宇宙と同じ物質でできている
宇宙はいかにして生まれたのか考えるとき
そのことを考える人間の脳の認知があるからこそ
人間を生み育む地球が
ものすごい確率の宇宙定数で生み出され
この大きさとバランス取った太陽恒星が生まれ
宇宙がほんの少しのゆらぎにより
ビッグバンで誕生したといえる

人間と宇宙は繋がっており
その法則の中で生きていき
距離も大きさも絶妙なバランスで存在する

枕草子、バッハのプレリュード、宮沢賢治の詩、あらゆる角度から宇宙と人との繋がりを読み解いている

からだは星からできている
私達は自分達の中にある
遠い宇宙の記憶を
その中に秘めながら
この一時の人生を生きているのだ