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要介護認定調査に行ってきた!〜認知症で独居の高齢者のその人らしい生き方とは〜


今日は久しぶりに、要介護認定の訪問調査に行ってきた!

普段、調査は非常勤の職員さんに行ってもらうことがほとんどだが、

今日私が訪問したのは、独居の認知症高齢者で、地域包括として関わっている方だったからだ。

度々、出かけたまま家に帰れなくなったり、警察に保護されることもあった。

自覚がないため、介護保険サービスを利用するまでに時間を要したが、

現在は、デイサービスへ「ボランティアとして手伝いに行っている」という程で、何とか利用している。


家では入浴も更衣もしておらず、週二回のデイサービスで行っている。

買い物へは、タクシーを利用しているようだ。


今日は、デイサービスの利用を増やすべく、区分変更のための調査だった。


先日、包括として自宅を訪れた際、足の踏み場もないほど物にあふれ、一匹のワンチャンと暮らしている姿に、衝撃を受けた。


ただ、その人にとっては、そこが「生活の場」となっている。


(その後、遠方に住む親戚が片付けに来てくれた。)


生活の状況からみて、一人で暮らすのはかなり厳しい状況だ。


「内服も飲めていないようだし、そろそろ自宅は厳しいんじゃないかな...」と、


私は内心思った。


幸い、経済的には困っていなかったので、

有料老人ホームや、グループホームに入所した方が、安心なのでは?


と感じていた。


今日の調査は、普段のデイサービスでの様子を伺うため、通所介護事業所を訪問した。


私は、そこで利用者様を見て、とても驚いた!!




自宅でお会いした方とは別人のように、表情が豊かで、イキイキとしていたのだ!!


レクリエーションにも積極的に参加し(あくまでも利用者ではなく、職員の補助として)、

本当に楽しそうだった。


ご本人に話しを聞くと、


「人と関わるのが好きだから、楽しいわよ。

もっとお手伝いすることが増えると嬉しいわね!」と話された。


本人が退席後、職員にお話しを伺った。


「最初は入浴も拒否していたけど、なんとか理由を考えて、今は行えている。

〝利用者さん〟とは呼ばないようにしている。」とのこと。


私は、「最近、認知症が進行しているようですが、施設入所も視野に入れようかと...」と話すと、


「あの方は、ご自宅で生活することを望んでいるんです。

この辺りの地域は、みんなとても協力し合い、色んな催しを企画したり、

街で見かけたら声をかけるようにしています。

このデイサービスでも、やっと受け入れてくれているようなので、利用回数が増えれば、

まだ地域で見守りながら、生活できるような気がします。」

と話してくださいました。


私は、その時、


「安心、安全」とは、誰のため?


という思いがよぎった。


確かに、施設に入所すれば、徘徊による事故や、火の不始末の心配もないし、清潔も保たれる。

だけど、「その人らしく」暮らすことができるのか?

    

地域に見守られながら、ワンチャンと共に暮らし、

通所でお手伝いをするという生活スタイルが、

この方のその人らしく生きる暮らしなのだ。



ここで、地域との関わりの大切さを改めて感じた。

 

そして、私にできることは何か。


1番は、

「本人が、どのように生活したいこを考えること」

そのために、手伝えることは何か?

使えるサービスは何か?

をケアマネと相談していく。


また、地域でこのような、認知症の方がより、住みやすい町にしていくために、

「認知症サポーターを増やすこと」


認知症サポーターとは、郵便局や銀行、コンビニ、また小学生などに、認知症の理解を深め、町全体で見守るという役割をしている。

昨年、養成講座での講師の資格を得たので、


町中にもっともっと広めていきたい。



今回の関わりで、改めて学ばせていただくことが多くあった。


今後も一人ひとりにあった関わりができるよう、心がけたいと思う。

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