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「読書感想文:ボクの音楽武者修行」 2020.02.12

・こんにちは。みなさん、音楽聴いてますか?はい、私もです。では、クラシック音楽はどうですか?

・私、クラシックを嗜む高尚なタイプの両親のもとで育てられたので(いくらそれが事実だとしても自分で言ってたらおしまい)、車内のオーディオシステムがCDかラジオだった時代、車内BGMは両親の持ち込むクラシック音楽が常でした。また休日の朝は、クラシック音楽の流れるダイニングでマミィとダディとブレックファストをグッドモーニングしていました。(事実)(漫画に出てくるお嬢様の家かよ)(それか嫌味な金持ちの家かよ)

・そんな素敵ペアレンツによって(本当にそれを自分で言ったらおしまい)育て上げられてた私自身はクラシックとかだるすぎマジでSMAP筆頭にJ-pop以外聴く気起きんわっていうクソガキでした。我ながら残念な感性。なんだけどっ!!、(逆説!!)唯一、小学生の時からすごくすごく好きなクラシック音楽のCDがあったの。

これやで〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「プロコフィエフ:ピーターと狼 サン=サーンス:動物の謝肉祭 ブリテン:青少年のための管弦楽入門」

・説明すんね。

小澤征爾が子供たちのために作り上げたとびっきりの音楽物語。
「ピーターと狼」「動物の謝肉祭」「青少年のための管弦楽入門」という、いずれもオーケストラ入門者向けの名曲3曲を名門ボストン交響楽団の演奏で収録し、さらに全編にわたって小澤自身がナレーションを担当。小澤は、親しみやすい口調で語りかけながら、聴く者をクラシック音楽の奥深い魅力に引き込んでいく。

・クラシック音楽って、ダルイじゃないですか。それが、ダルくないんです。特に、「動物の謝肉祭」がとても好きで、唯一私から進んで聴いてた。練習もレッスンもコンクールも発表会で着なきゃいけないドレスも、全部全部もう何もかも全て1マイクロも好きじゃなかったけど一生死ぬまでピアノ習わされてて、でもこの組曲はピアノがかっこいいから、なんか良いなって思えてた。普通のオーケストラはピアノないからね〜。

・このCDでは、よく知らないけど超すごい世界的指揮者の小澤征爾さんの

「サンサーンスという作曲家は動物が大好きで、ライオンやロバや、象、変わった動物も仲間入りして賑やかな動物の謝肉祭という曲を作ったんだ。
色んな楽器が、色んな動物に早変わり。君たちも何の動物か当てっこするのも面白いよね。さあそろそろ始まるぞ。僕たちと一緒に動物たちのお祭りに行ってみよう!」

っていうナレーションから始まるの。どう?ちょっと楽しそうじゃない?



↑この動画、上述の小澤征爾さん指揮のCD無断転載だから、(やめさせなさい)ピッて再生ボタン押して下の文章読み進めてみてや〜(パソコンの人はね)(スマホの人も一回、ちょっとピッて押してみて。)

聴いてくれてる?? ね!?そうなの!!!!!一曲がアホほど短い!!!!!!!!
クラシック音楽って10分とかウダウダウダウダウダ、あ〜〜〜〜〜〜退屈ウウウ〜〜〜〜〜なものだと思ってたんだけど1〜2分で終わる!!
これはありがたい!!(なにが)(でもありがたい)(ありがとうサンサーンス)

・動物の謝肉祭のセトリ↓↓太字は私の好きな曲〜!!

第1曲「序奏と獅子王の行進曲」
ピアノの耳をつんざくような反復奏に始まる。ついで、勇壮な「行進」が弦楽器のユニゾンで奏される。2分くらい
☆☆☆>>カッコイイ!! 終盤のピアノのチャカチャカチャッチャ、チャカチャカチャッカ、がくっそかっこいいから聴いて。↑Part1[2:25]くらい。聴いて。ね?
第2曲「雌鶏と雄鶏」 
ピアノと弦楽器が鶏の鳴き声を模倣しあう。40秒
第3曲「騾馬」
アジアロバであろうと言われる。ピアノの上り下りする強奏の音階。40秒
第4曲「亀」 
弦楽器がのそのそとユニゾンでオッフェンバックの『天国と地獄』の旋律をわざとゆっくり奏する。2分くらい
第5曲「象」Part1 6:10
コントラバスがもそもそと軽やかにワルツを奏する。ベルリオーズの『ファウストの劫罰』から「妖精のワルツ」、メンデルスゾーンの『夏の夜の夢』から「スケルツォ」が重低音で組み入れられている。1分半くらい
☆>>かわいい曲。
第6曲「カンガルー」
装飾の付いた和音が上下して、飛び回るカンガルーを描写する。1分
第7曲「水族館」Part2 1曲目
グラスハーモニカの入った幻想的なメロディーに、分散和音のピアノ伴奏が添えられている。
☆>>きれい〜〜〜〜〜〜〜。グラスハーモニカすてき。2分ちょい
第8曲「耳の長い登場人物」
おそらくは驢馬、アジアロバでない驢馬。のどかな驢馬の鳴き声をヴァイオリンが模倣する。サン=サーンスの音楽に嫌味な評価を下していた音楽評論家への皮肉と言われている。1分ない
第9曲「森の奥のカッコウ」
クラリネットがカッコウの鳴き声を模倣する。2分ちょい
第10曲「大きな鳥籠」 Part2 5:40〜
弦楽器が反復奏する伴奏の上を、フルートが軽やかに飛び回る。1分ちょい
☆>>めっちゃ鳥。めっちゃ森。すごい想像できる。
第11曲「ピアニスト」 Part2 7:00〜
わざとへたくそに、ピアノの練習曲を弾く。最後は明確な区切りもなく、そのまま次の曲へ入る。1分半くらい
☆☆>>うける。わざとへたに弾くっていう発想おもろい。めっちゃへた。下手に弾くためのレッスンするとかわろす。
第12曲「化石」Part3の一曲目
自作『死の舞踏』の「骸骨の踊り」の旋律、ロッシーニの『セビリアの理髪師』から「ロジーナのアリア」、その他「大事なタバコ」、「きらきら星」、「月の光に」、「シリアへ行く」などのフランス民謡が組み合わされる。1分ちょい
☆☆☆>>小学生のころ、この曲を無限リピしてた。くっそかっこいい。この曲に限っては、もっと長くして欲しい。まじかっこいいし秒で終わるから聴いてくれ。。1分で終わるから!お願い!!
第13曲「白鳥」
全14曲中最も有名な曲で、チェロ独奏曲として有名な曲。3分半。組曲で最長。
一番クラシッククラシックしててダリイ曲。聴くなこんなもん。
第14曲「終曲」
カーテンコール。再度オッフェンバックの『天国と地獄』のフィナーレの旋律に乗せて、それまでの各曲の中の旋律が登場する。2分ない。
☆☆☆>>Part3 5:20~ 一番好き。ダントツで好き。も〜本当にかっこいい。全部の動物が登場するエモさよ。メロディのエモさ。あっっっっという間に終わってしまう。悲しい。最高。最後の「ド!!ミ!!ファ!!♯ファ!!ソ!!」のベースの階段ほんとすき(7:00)。。言葉なんていらない。。(散々具体的に話した)マジの神曲。ありがとうサンサーンス。

は〜〜〜。みんな聴いてくれた?
私、いま聴きながら書いてるんだけど、終曲やっぱり好きすぎる。何回でも聴けるわ。。笑 小澤征爾さんの「動物たちと楽しくやっていこうね。音楽とも楽しくやってもらいたいね」(Part3 6:20)でめちゃくちゃむずキュンするわあ。あ〜。。。


かっっっっっっっっっっっっけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(フィナーレの連弾VERすね。)

・は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。クラシック最高。(これ以外聴いたことないといえば嘘になるがこんだけリピしたのは動物の謝肉祭くらいだな)
みなさんも、クラシック音楽、楽しんでみては? それではまた明日〜!!!!


・・・・・・・

・・・お??


・これ賢い読者の皆様は、なんか違和感感じてると思うんですけど、今回、読書感想文ってタイトルですよね。。。そうなんですよ。小澤征爾さんのエッセイ「ボクの音楽武者修行」を読破したので、こうしてマックに指を打ち付けているわけなんですが、、、、、、脇道逸れすぎて、、、、、もう結構全力出し切っちゃって。。。。

・読者のみなさんももうすでにお腹いっぱいだと思いますので簡単にいかせてもらいます。

40年前に「世界のオザワ」と言わしめた中田よりもイチローよりもスゴイ挑戦。「外国の音楽をやるためには、その音楽の生まれた土地、そこに住んでいる人間をじかに知りたい」という著者が、スクーターでヨーロッパ一人旅に向かったのは24歳の時だった……。ブザンソン国際指揮者コンクール入賞から、カラヤン、バーンスタインに認められてニューヨーク・フィル副指揮者に就任するまでを、ユーモアたっぷりに語った「世界のオザワ」の自伝的エッセイ。

・若干24歳で日本を出て、国際指揮者コンクールにでまくって受賞しまくるんだけど、小澤征爾さん、何回優勝しても、全然えらぶらなくて、めちゃくちゃ家族思いで素朴で(梅干しと昆布食いてえ〜〜〜ってよく言ってる笑)、最近noteでよくみるえらっそ〜〜〜に「成功するための5つの考え方(キリッ)」とか言ってる一般人が、本当にアホに見える。

・うわ〜私、今日でちょうどニューヨークきて4ヶ月だ。。やっぱり、親友がこちらに住んでるとはいえ、単身で外国に来ているのはおこがましいですが小澤征爾さんと一緒っちゃ一緒なので、あ、、いや、もう時代が全然(約50年)違うから全然一緒じゃないね。。ごめんなさい。。
要所要所で共感できる好きなフレーズがありましたので、ここに残して締めたいと思います。

「ぼくはここで二人の留学生と知り合った。二人とも音楽の修行に来ているのだ。戦前の留学生もこんなふうにして遊んだのだろうと思いながら、ぼくたちははめをはずして遊んだ。皆同じように故郷を離れて来ている。環境が一致するせいか、妙に気分があった。日本にいたら十年も交際しなければ生まれないような親身な友情が、外国では数日で芽生える。それだけふだんが孤独なのかもしれない。」

共感度2000パーセント。。。

「いよいよニューヨークに行くことになってみると、ある種の緊張を覚える。神戸で船が港を出たときにも、波止場で大きく手を振っていた兄貴の姿が見えなくなった時にも、これと同じような気持ちに陥った。いや、まだある。マルセイユで一人になり、スクーターを走らせ始めた時。ブザンソンのコンクールを受けに行くため一人でブザンソンの駅に降りた時などなど。いくらいろんなことを経験したつもりでも、緊張がそのたびに新たなのは不思議だ。」

その感覚、わかる。。。生まれて初めて制服に袖を通した時のような、初めて東京駅から高速バスに乗ったあの時、ワンアップす、る、ん、、だ。っていう実感と緊張。なんか、わかる気がしますよね?

「外国に一度でも行った人なら誰でも感じることだと思うが、他所の国で同じ日本人から受ける親切ほどありがたいものはない。同じ親切であっても、外国のばあいは何十倍かのありがたみがある。」

あるあ………あるあるあるあるううう(泣)

「期せずしてぼくたちは一致したのだが、芸術に対する感動が一致することほど嬉しいものはない。それはなにも音楽にかぎらず、映画でも絵画でも芝居でも違わないはずだ。」

あるあるあるあるああるあるあるあるううう(号泣)


・世界の小澤征爾さんが、めちゃくちゃ身近に感じられてすごく素敵なエッセイだと思った。読んでよかったなあ。何のコネもないけど、外国で音楽の勉強がしたいっていうだけで単身で乗り込んで、人脈を増やしていきながらコンクール荒らしながら、成長していく姿。私も、特にコネクションなんてないし、一発いったろかっていう気分でやってきているからすごく勇気をもらえた。才能の有無は今は置いておく。置いておいて、明るく、前向きに、生活していればいつか私も素敵な経験やスキル(できたらお金も)が手に入らないかなぁ・・って思った笑 行動大事。これからも頑張らねばね!!

・アマゾンのレビューも見てみたらすごく評価が高かったよ〜。

・それに久しぶりに動物の謝肉祭聴いたけど、やっぱりよかったなあ。ニコニコに載せているのと全く同じ音源がSpotifyにもあるのでこちらからよかったら!!

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